極彩晩秋図

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FUJIFILM Xシリーズfacebookより
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「極彩晩秋図」 北海道・士別付近


FUJIFILM X-T1 + FUJINON55-200mm/3.5-4.8
1/10秒 F13 +1EV ISO200 WB晴れ
フィルムシミュレーション Velvia/ビビッド

撮影チャンスは予想もしないところに、予想もしない被写体が転がっている。北海道ロケの終盤、ある湖に向かっていた。田舎道を曲がったところにいきなり黄金色の世界が広がっていた。その時何か心の中にひらめいた。まるで神様からここを撮りなさいと言われているみたいなそんな気がした。もともと目的としていた湖も特別な目的があったものではない。なにか今回心の中に引っ掛かるものがありそこに行けば何かがあるかもしれない。そんな気持ちだけだった。もちろん行く前には紅葉情報や天気もネット等で調べ地元の人の意見も聞いた。でも作品にするには、完璧な情報や撮影データだけではだめだと思う。予想を超える、サムシングエルスを捕まえられるかどうかが勝負どころ。天気や撮影データそしてテクニックは、作品を撮るときにたいして大事ではない。自然とシンクロしてそれがどう心に響くか。自分の本能で、自然が与えてくれる微細なシグナルを捕まえられるかどうかだ。

そして今回それは予想もしないところで予想もしない光景で現れた。黄金色に輝く秋の昼下がりの光を受けた林。そこにまるで誰か用意してくれたかのような赤い葉っぱ。まさに色彩の洪水だった。でもそこで少しだけ躊躇した。この偶然性で見つけることができた、心の中から溢れ出るような色彩がはたしてカメラが再現できるのか?

フィルム時代から難しい色は個人的に紫色と黄色だと思っている、そのなかでも黄色は特に山吹色に転んだり、あるいは黄色がくすんでしまう。今回もモニターを見るまで「撮っても再度画像処理をしないとだめかもしれない」と思い込んでいた。一連のシャッターを切り終え、モニターで確認するとそこには僕の心の中で見た色が現れていた。まさにXのセンサーが僕の心とシンクロしてくれたと確信した。それはとりもなおさずカメラがこの自然の色と光とシンクロしてくれたことに他ならない。まさに富士フイルムの記憶色の技術だ。思いの色と光で撮れたということは、その後もとてもポジティブシンキングになりリズムに乗った撮影ができた。よい色で撮れると言うことはよい気持ちになれる、そしてさらに良い作品が撮れることにつながる。そして更にリズムに乗った撮影がX-T1のおかげで出来た。14日間の北の大地での撮影が終了した時、僕のパソコンのHDDは満杯になっていた。そのX-T1で撮影しファイルは500GB近くになっていた。







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by masabike | 2014-10-29 21:29 | 日本風景 | Comments(2)
Commented by BMW-GS at 2014-11-01 20:11
美しい日本

まさにこの写真を見て感じたフレーズです。
いつもながらお見事です\(^o^)/
Commented by masabike at 2014-11-02 19:25
BMWさんへ
これからも日本をくまなくGSで旅して、和の美を探したいと思います。ご声援よろしくお願いいたします
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