語り部

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FUJIFILM X-T1 18~55mm
タスマニア・クレイドルマウンテン


(電子無音シャッターの記事の延長だと思ってお読みください)

いつも風景を砂漠や原生林で撮るときにカメラの技術的なことや撮影テクを考えたことはほとんどありません。いえ正確にいうならば、考えている時は作品は撮れていないです。写真展、写真集あるいは印刷物になる作品を撮るときは、心の中には何もないです。俗にいう「無」の境地かもしれません(本当はそんなに偉いところまではいっていないのですが、単に夢中で心が空っぽなのかもしれません)光にと時間に無意識に反応して撮ったというか撮らされたという感じです。もしかしたら地球の意志にたまたまその場その時に名指しされて、地球の意志に自分の肉体と目とカメラを貸して撮らされたものかもしれません。単に僕と僕のカメラは地球の意志を表現するために必要なメディアだっただけ間も知れません。むかしの語り部みたいなものでしょうか?だから撮影テクに関して僕ははなすこともほとんどないし、説明不可能な状況も多々あります。ただ頭で考えテクニックに頼ったら撮れていないだろうなと考える作品が多いです。


デジタルになり今まで不可能だった撮影分野や領域が継ぐ次ぐ撮影可能になるのはとてもうれしく楽しい限りです。ただデジタルになり写真の作品性ではなくデジタルカメラ使用者総デジタルカメラテスター化しつつあることが悲しいです。とくにデジカメ系サイトの多くは写っている作品のことよりも、画素、センサーサイズ、周辺考量がどうか、ノイズ、解析現象、シャープネスなどなどの話題ばかりで、正直そんなことはどうでもよいじゃない(アマチュアの方はそれでもよいと思います。趣味の世界なので)でもプロだったらそんなこと言っていないでまずは作品性、自分の世界観、哲学、コンセプトを表現しようよ!と言いたいです。アマチュアや一般の人が撮れそうもない世界を撮るからプロです。見た人が俺でも撮れそうと感じたらプロではないです。手が届かないところに存在するからプロフェッショナルです。ラーメンや会席料理あるいはフレンチ食べに行って帰り道「これだったら家で自分で作れる」と思割れたらその料理人は失格です。MOTO GP見て「おれだったらペドロサやマルケスより早く走れる」と思もわせたらGPライダー失格です。皆ができないことをできるからプロフェッショナルです。フォトキナweek、新しい技術や製品大事です。でもそれを持ちことではなくそれを使い倒して新しい境地の作品を撮ることが一番大事だと思います。

そして無の境地になり自分を語り部に出せれば、フィルム、デジタル、古い新しいにかかわらず素晴らしい作品を撮ることが可能だと思います。特に風景の場合は大地と一体になり、自分をメディアにすることこれが、プロフェッショナルの境地であり撮影の極意になるのではと信じます。

撮影協力 カンタス航空 タスマニア州政府観光局






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by masabike | 2014-09-15 15:51 | タスマニア | Comments(6)
Commented at 2014-09-15 22:04
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2014-09-15 22:05
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sakazakishingi at 2014-09-16 07:27
相原さんのおっしゃる通りです。
Commented by masabike at 2014-09-16 07:33
カギコメ2204さんへ
おっしゃる通りです。ありがとうございました
Commented by masabike at 2014-09-16 07:34
追申のカギコメさんへ
いえいえご賛同していただき大変うれしいです
Commented by masabike at 2014-09-16 07:34
sakazakiさんへ
ありがとうございます
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