オルセー美術館展 新国立美術館

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今日、新国立美術館で開催中のオルセー美術館展に行ってまいりました。とてもうれしい出会いがありました。小学生のころ美術図鑑で見たミレーの「晩鐘」にやっと出会えました。一度見てから、ほかの作品全体を見て最後又舞い戻り10分近くじっくり対話させていただきました。細かい書き込みも素晴らしかったですが、やはり独特の空気感、秋の夕暮れの感じなど自分がそこに立つ錯覚をしてしまいそうでした。そして本来オーストラリアに初めて行ったときはこのようなコンセプトの作品が撮りたかったです。自然の中でひたむきに暮らす人々の姿を捉えたかったですが、いつしか違う方向になってしまいましたが、いまだにミレーの世界を写真で撮れないかなと思います

そしてそれ以外にもシスレーの「ルーヴシエンヌの雪」とモネの「かささぎ」「ロシュフォールの逃亡」の3点が特に好きになりました。この3点に共通するのが筆のタッチが力強いというか、絵の具を塗りこむぞ、意志を持ってキャンバスに絵具を塗りこむぞというのが感じられました。この力強さが作品の存在感だと思います。そうすると今のデジタル写真みたいにプロが「わーこんな綺麗に写ってしましました」というのは、果たしてそこに作品を作り上げるという意気込みや感情があるのかと疑問に思います。力強い感情の高まりこそが作品を生み出し存在させるのだと思います。そしてそれがなければプロとしていつかは消えていく存在になってしまうのだろうと思うのですが。多くのことを考え感動させていただいたオルセー展でした。
追伸
これからはうちの家内と夕方になったら庭でミレーの晩鐘のように、今日生きていたことに感謝する祈りをささげたいと思います(笑)



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by masabike | 2014-08-07 00:06 | 写真アート | Comments(2)
Commented by desire_san at 2014-10-13 13:28
こんにちは
私も「オルセー美術館展 印象派の誕生 -描くことの自由」を見てきましたので、楽しく拝見しました。14年ぶりの来日したマネの「笛を吹く少年」とミレーの「晩鐘」には感激しました。印象派絵画の代表作が一つの部屋ん並び、モネ、シスレー、ルノワール、セザンヌに画家の個性理解できたのも良かったと思います。印象派以外にも優れた作品が来日していて充実した美術展で満足しました。
私はこの美術展を観た機会に、マネの美術、写実主義(クールベ)と自然主義(ミレー)、二つのリアリズの違い、印象派とは別の道を歩んだ同同時代の画家について整理し、自分なりの見方も書いてみました。よろしかったらご一読いだき、ご感想、ご意見などコメントいただけると感謝致します。
Commented by masabike at 2014-10-14 23:51
desireさんへ
素晴らしい展覧会でしたね
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