風神雷神図 

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FUJIFILM X-E2+FUJINON23mm


昨日ブログでUPしました通り、上野の国立博物館で、俵屋宗達の風神雷神図の特別展を拝んでまいりました。と同時に国立博物館所蔵の尾形光琳の風神雷神図も本館にて同時公開されていました。上の2点のうちパンフレットの風神雷神図が俵屋宗達作品、本館は撮影がOKなので撮った作品が尾形光琳の風神雷神図。

光琳の風神雷神図は俵屋宗達の作品を見て書いたものです。両方、ほぼ同時に見ると感じるのが宗達の方が2人の神様が生き生きしていることです。まさに屏風から出てきて、国立博物館の中を走り回り、電電太鼓を鳴り響かせ、大袋から嵐を出しながら駆け巡りそうです。それに対して光琳のは線は確かにきれいですが、やはり躍動感、そしてみなぎるパワーが宗達に比べ1歩及ばない気がします(それでももちろん大変すばらしい作品であることは間違いないです) まさに宗達の心の中の天空を駆け巡る2人の神様がここにみなぎるパワーで表現されています。これは現代の写真、特にデジタルになってからとくに感じるのですが、やはりたんに綺麗、かわいい、珍しいということが先行しがちで、アーティストのみなぎるパワー感というものが今一つ忘れられているのではないかと思います。昨日はこの2点と海北友松の雲竜図だけに時間を集中して拝見しました。それでもめちゃくちゃ疲れました。作家の気迫、情念、パワーが絵から見る人間に襲い掛かります。「素晴らしい作品は見ると疲れる」と多くの美術館の学芸員の皆様が言っています。

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尾形光琳・風神雷神図 FUJIFILM X-E2+FUJINON23mm

そして家に戻り、光琳の風神雷神図を改めて拝見しています。宗達に比べ荒々しさが弱い気がしますが、それでもその線の大胆さ、構図の思いきり。特に神様の下の黒い雲の扱いなど目を見張るものがあります。ベンきぉゆになるという言葉すら失礼になるかもしれませんが、とてもとても目と心の勉強になりました


昨日はせっかく行くので背中にデンデコ太鼓しょって雷神のコスプレで行こうかなと奥様に話すと、「風神はどうするの?」と聞かれたので「Natureaさん(facebookとブログでおなじみのHarQさん)に体を緑に塗って来てもらおう」と提案すると賛成と、奥様も行っていました。皆様どうでしょうか?爆



 

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by masabike | 2014-04-12 23:52 | 写真アート | Comments(0)
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