FUJIFILM X-T1 18~55mm ISO6400
FUJIFILM X-T1+18~55mm ISO400


FUJIFILM X-T1 18~55mm 23mm 55~200mm
真冬の八甲田山、容赦なく雪が、まるで鬼のように新しいカメラに襲い掛かる。カメラは雪に打たれるまま、いや撃たれるが正しいかもしれない。冬将軍の雪弾集中砲火を浴びているのはまっさらのX-T1.
富士フイルムさんからの「思い切り寒さと雪の中で使ってください。防塵防滴を施してます」その言葉を信じて、カメラを苛め抜いた。気温マイナス10℃、風速10メートル以上。冬の八甲田山を爆弾低気圧が通過する。カメラより先に人間が参りそう
どちらかと言うと今までのXシリーズは、すこし軟弱な都会のおしゃれボーイ。でも今回はファッションでアウトドアウエアーをまとったのではなく、まさに防寒作業着をまとった仕事人。いままでタフな環境で使うと、カメラが「もうやめて」と音をあげずよく動く働く撮れる
X100Sから使っているが、いままでは「プロの仕事にも使えるカメラ」だった、でもX-T1になりいままでのXシリーズの路線と大きく異なり「プロのために造られたカメラ」に大変身&大進化した。多分レンジファインダー&ミラーレスタイプのカメラで現在唯一プロの仕事に耐えられるカメラがX-T1だと思う。
それは今回のT1の防塵防滴性能だけではなく、ファインダーにも表れている。1日、1週間撮り続けても疲れないファインダー。僕が今まで知っている限りではトップクラスに入れてもよいファインダーだと思う。良いファインダーは、良いフレーミング良いシャッターチャンスを作り出し、最終的にはよい作品を与えてくれる。X-T1はその要望に充分応えてくれると感じる
そして何より今回T1とともに10~24mmズーム、56mmf1.2とぞくぞくと新レンズが出てくる。気が付けばXシリーズ。ミラーレス&レンジファインダーカメラの中では群を抜いてレンズ構成の厚みが出てきた。まさにフジノン艦隊になりつつある。このレンズの急激なラインナップはいままで業務用のFUJINONで培われた技術と富士フイルムホールディングと言う強大な資本力に裏打ちされた、物量作戦かもしれない。そして最後発メーカーと言うことが他社のネガティブ要素すべてを研究し尽くしたというポジティブ要素に置き換えられた結果かもしれない。このタフな鎧をまとったX-T1ますますいじめて見たくなる。僕はサディストなのだろうか?