セバスチャンサルガドの凄さ

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300ページを超える大写真集”GENESIS” そのコンセプトの確かさと写真家セバスチャンサルガドの明確な意思、強いメッセージ性に大変感動するがもう一つ世界のトップの写真家に共通することがある。それはあらゆるジャンルが撮れるということ。今回もサルガドならではの「宗教画」とも思われるぐらい荘厳なポートレイト。しっかりした構図と陰影のランドスケープ、そして絶妙なタイミングと視点と観察力の動物写真。まさにノンジャンルで世界最高峰の作品を鑑賞者に見せてくれる。そこにはテクニックなんて文言は存在しない。まさに訴えたい、表現したい、撮りたいという強固な意志の力とほとばしる情熱の結晶だと感じた。とうぜんポートレイト以外は普段の切磋琢磨した視点がいつでも彼がノンジャンルで作品を撮れるようにしていた賜物と努力の結果では他ならない

 

我が国の写真家でこれほどまでにノンジャンルで撮れる写真家はいるだろうか?サルガドに限らず海の向こうにはそのような写真家がたくさんいる。そしてそれがグローバルスタンダード。ナショジオのブルースさんのポートレイトとアメリカの国立公園の風景の作品、そして家の窓から撮ったスナップ、どれも僕には忘れられない1枚。2004年以降海外の写真家の方とのコラボの仕事をたくさんさせていただいた。日本にいるとわからないが、海の向こうには隠れた、まだ原石の状態で誰にも見つけられていないセバスチャンサルガドがたくさんいると思う。2014年を迎え、より自分自身でも今の100倍、1000倍の努力をして切磋琢磨しなければと焦りと、つよい希望を感じる。ネイチャーフォトや何々の専門家と言われる写真の先生と呼ばれる方は海の向こうに目を向けて努力を今すぐにでも始めてもらいたい。TPPで日本の農家が大変と言われるが、ネットでボーダレスの時代、円安で海外の写真家がどっと日本に攻め込んでくる時代。駆逐される写真家になるか、逆にインターセプトし海外に打って出る写真家になるか選択は2つに1つしかないと感じる。僕は生き残りたいし、生き残るために再度、精進しストイックに作品を撮ることを大晦日の誓いにしたいと思う。そして生き残ります。いよいよ写真の激動と戦国乱世の2014年がはじまる予感がする。






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by masabike | 2013-12-31 18:19 | 写真集等出版物 | Comments(0)
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