旅と音楽 翼をください

 
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上)FUJIFILM X-Pro1 18mm 南富良野 jpeg
下)同 60mm Macro



撮影で、朝の寝起きで大事なのは音楽です。国内撮影の時は、朝寝起きと少しテンションを揚げるときに赤い鳥の「つばさをください」を聞いています。オーストラリアの時はクィーンのwe are the championです。やはり朝は「よっしゃ撮るぞ!!」という気分してくれます。

意外と国内でもオーストラリアでも七〇年代のフォーク&ニューミュージック聞きます。文京区の茗台中学2年生の時、夏休み長野県の四阿山で林間学校がありました。最後の晩、お決まりのキャンプファイヤーがありまして、みんなで歌ったのが「翼をください」でした。それ以前は文部省選定音楽ばかりでしたが、そのころからいろいろ規則が緩み、林間学校以外でもフォークソング的なものを歌ったりし始めました。確か音楽の試験で、一人1曲好きな方法で歌うか演奏するというのがありました。音楽のジャンルは問わないと、音楽の新島先生という不思議な外人みたいな先生が言っていました。

自分で何をやったか覚えていないのですが、うちのクラスの竹村君(今は都内某テレビ局にいるはずですが)がピアノでビートルズのレットイットビーを演奏したのが、すごく印象的で「あ~~ピアノやり続けていればよかった」と痛感しました(バイエルは最後まで僕はやりました


フォークソング昔は「ふ~~ン」と思いきいてきた曲も、人生いろいろ経験すると「なるほどね、わかるよという気になります。「あかちょうちん」や「神田川」それと太田裕美の「木綿のハンカチーフ」(友達のバイク乗りで太田裕美と結婚するのが夢で、昔TBのヤングタウン東京という番組の歌の勝ち抜きに出て、太田裕美とめでたくあったのがいます。でもいまだに太田裕美と結ばれていません(笑)

1988年にオーストラリアを初めてバイクで旅した時には、カセットテープのウォークマンで、岡村孝子の「夢をあきらめないで」を聞いていました。毎日広大な砂漠に向き合い、まるで笹の船のようにはかないバイクで大地を旅していると時としてめげそうになります。誰に頼まれたわけでもないのに、なんでこんな旅をしているのだろう?誰も見ていないので「オーストラリア一周してきたよ」といえばだれも疑う者はいないはずなのに。何のために?フォトグラファーになるために?なれるのかな?そんなくじけそうになるときによく聞いていました。

そして砂漠で寝るときはリンダロンシュタットの「虹の彼方へ」でした。やさしくセクシーな歌声がテンションを下げてくれて砂漠の眠りに誘ってくれるのと、いつか虹の彼方に行けば夢はかなう、かなえてみようという小さな希望の力を蓄えるために。その時々で音楽は大事です。

いま日本国内の撮影をしています。まだまだ日本の風景の作品は少ないです。もっととらなければ、もっと行かなければ、そして天気と季節が変わりやすい日本、すぐにでもどこかへ行けるように本当に翼がほしいです。だからテンションUPに1日10回ぐらい、「翼をください」聞いています。そういえば1998年の長野オリンピックの時、日本スキージャンプ陣の応援でよく「翼をください」がかかっていました。最後金メダルの表彰で、夕暮れの長野の表彰台に「翼をください」か観客の合唱で響いていたのが印象です。そういえばうちの家内のお父様が白馬のジャンプ台を設計しました。以前にもブログに書きましたが、彼はオリンピックの時スキージャンプの試合を見に行かなかったそうです。多分、ご自身が全知全霊をかけて設計したジャンプ台から飛ぶ日本チームの金メダルを確信していたと思うのですが、もし取れなかったらと思うと怖かったのでしょう。もし自分が設計したジャンプ台から日の丸飛行隊がうまく飛べなかったらと思うと、胃が痛い以上のプレッシャーだったと思います。だからもしお父様が、ジャンプ競技のテレビをご覧になっていたら、あの時の「翼をください」をどんな思いで聞いたのでしょうか?そのごお仕事の無理がたたったのか彼女のお父様は2000年に他界されています。自らの命を削っても作品を作る、その姿勢を見習わなければと考えます。今度ご仏壇に「翼をください」をお供えしようかなと思っています。



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バージョンUPした、X-S1のサイトは8ヶ国語で見られますX-S1スペシャルサイトタスマニアぜひご覧ください



This is X-S1 Tasmania Special Sight
by masabike | 2012-05-13 11:57 | | Comments(4)
Commented at 2012-05-13 16:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by masabike at 2012-05-15 16:43
カギコメサンへ
長生きします、200歳ぐらいまでか、シーラカンス並みに生きたいです
Commented by 上野 貞信 at 2016-03-11 12:05 x
初めまして。「茗台中学、音楽、新島先生」で検索してこのページにたどりつきました。73年卒なので、一年上ですかね。一年下に柴田大介君がいましたが、同学年ですか?
ところで、当時、校旗の入場で使っていた曲の名を知りたいのですが、覚えていますか?新島先生が選曲した曲で、確かベートーベンの曲だったとうっすら覚えているのですが。久しぶりに聞きなおしてみたいと思っているのですが。
Commented by masabike at 2016-03-11 13:45
上野様へ
コメントありがとうございます。同学年で柴田君、記憶にあるようなないようなで、身近な友達のグループではないかったです。家に帰ったらアルバム見てみます。ところで校旗入場の音楽は、今でもはっきり覚えていますが、僕も曲名は知りませんでした。音楽関係の知り合いに聞いてみます。新島先生懐かしいですね
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