鉄道写真

 

鉄道写真_f0050534_18592713.jpg












鉄道写真_f0050534_18593853.jpg














鉄道写真_f0050534_18594850.jpg














鉄道写真_f0050534_18595792.jpg



上2枚 D700 Nikkor400mm ISO1000
下2枚 PENTAX 645D 43~86mm



歴史は変わる 十和田観光電鉄

昨日の夜の最終列車で十和田観光電鉄は幕を閉じてしまいました。SLのとき、国鉄ローカル線のとき、いつも撮影は最後はさびしい気持ちになってしまいます

でも撮影中は、高校時代からとても楽しくエネルギッシュでした。一人のときも仲間と撮りに行くときも写真を撮るのが楽しくてしかたがなかったです。鉄道写真は待ちの写真ですが、風景と違いほぼ時間になれば列車が来ます。だかた鉄道しか撮らなかったとき、風景やスナップみたいにいつ撮れるか解らないものをとる人はよっぽど根気があり気が長いのだなと思っていました

列車を待つ間、仲間といるときはいろいろな話、学校のこと、女の子のこと(まあ10代の男2人よれば話題はこれしかないですが)そして未来のこと。

一人で待つときは、残りのお金でどうやって旅をやりくりするか?また雲を眺めたり、森を眺めたり、雪原を眺めたり・・・。たぶんその時間で風景写真というものへ知らず知らずのうちに向かう準備ができていたのかなと思います。いまでもはっきり覚えている風景写真へ助走を始めたときがあります。1980年の2月、北海道釧網本線 塘路~細岡間での撮影のときです。この日は湿原を見下ろす山に登り、1日山の上で湿原を行く列車を狙っていました。1日狙っているといっても、列車は2~3時間に1回ぐらいです。その間はただ山の上で広大な釧路湿原を眺めていました。この日は寒くて風は強かったですが晴れていました。いまほど防寒着も良くなく、ヒートテックなんかありもしなくてラクダの股引をはいていました

列車を待っている間、湿原の山のしたをタンチョウヅルの編隊が飛んでいきます。強い風に乗って。そのとき「あっ」と感じました。広大な湿原の草が何キロも彼方から、波の様な模様とともに風を伴いやってくる。強風が吹くたびに湿原全体に巨大な幾何学模様ができる。人間が何人、何万人で息を吹きかけても、巨大な扇風機をもってしても、こんな模様は作れない。もしかしたら地球というのは星ではなく、星の形をした巨大な生き物で、その生き物が深呼吸をするとこんなに景色が変わるのか!!だったらこの生き物が感じられるもっと広大な場所で、生き物地球を撮って見たい。それが風景への第1歩だと覚えています。まるで今朝の出来事のように。

その結果いつもレールが見えるところで、三脚を立てて列車を待っていた少年が30年後、砂漠で太陽を待つように、タスマニアの大森林で雪を待つようになりました。だから今でもホームやレールの脇で列車を待つ若い鉄道ファンを見ると、未来にすごいことが起きるかもしれないよ!!だからがんばってと声をかけたくなります
by masabike | 2012-04-01 19:01 | 鉄道写真 | Comments(0)
<< ありがとうございました ヒメハウス さんのまかないうどん >>