FUJIFILM X-S1 624mm 相当 ISO400
30年ぶり丹頂鶴を撮影したということは、2月のブログにも書いたが、この30年間の技術の革新を今回の丹頂鶴の撮影で感じた。今回は撮影はFUJIFILM X-S1、24~624mmのスーパーズームレンズのデジタルカメラ。デジイチではなく、かといってコンデジでもない新種の進化系変種デジタルカメラ。でもこれが恐ろしいことに、連写機能がついている、しかもRAWデーターで。秒間5~6コマ。昔のフィルム時代のモータードライブよりも早い。昔といっても高々7~8年前。
1979~1980年に丹頂鶴を撮影に来たときはNikon F2フォトミック+レフレックス ニッコール 500mm f8、フィルムは今や風前の灯になってしまった、当時のKing, Kodak Tri X。レンズの500mmレフレックスは絞りはf8に固定で変えられないのでシャッタースピードで露出をコントロールする。でもめんどくさい分、軽いのと安かった。中古で大学生でもバイトすれば帰る金額だった。通常の500mmは今でいえば外車を買うぐらいの金額。まさかその当時に、フィルムがなくなり、わずか1キロぐらいのカメラで24mm~624mm迄のズームがついて、しかもISO3200とか6400が撮れるなんて夢みたいな話だ。まさに空想科学映画の世界。ウルトラマンの科学特捜隊ぐらいしか当時はもっていなかったかもしれない。
しかも今月になると、ニコンよりD4&D800というさらに信じられないカメラが出てくる。技術は進化している。でも丹頂鶴を撮影しているおじさんたちを見ていると、技術ほど進化というか、個性化していない気がした。これからはより機材が進化して、絵心と感性があればプロカメラマン以上のアマチュアが出てくる。フォトショップだけが頼り、みんなが持っていない機材だけが頼り、自分の師匠の人脈だけが頼りのフォトグラファーは生き残りが難しくなる。技術以上に感性、独自の世界観、撮影コンセプト、ビジネスセンス、そしてオンリーワンを目指すフォトグラファーでないと生きていけない。もちろん基礎的な技術もきちんと押さえての話だけど。有名なMASH BOSSこと伏見さんも「これからのフォトグラファーよ、腕を磨いておけ」と書かれていましたが、その通りだと思います。どう逆立ちしても、どんな高い機材を使っても素人には撮れない写真を撮るフォトグラファーだけが生き残ると感じます。
あと10年したら、オリンピックやワールドカップの報道席がコンデジで埋まり、いやもしかしたらもうフォトグラファーというのは絶滅危惧種の商売で、ユネスコのレッドブックに出ていて、昔写真家なんていう商売があったらしいよ、となっていて、大勢の観客が一般席から20mm~2000mmで秒間30コマ、ISO20万しかも自分の目の視点とリンクしているなんていうデジカメで撮影して、そのばでYou tixyu-buで世界同時瞬時配信で、新聞やテレビは滅びている時代が来ているのかもしれません。その反動でアマチュアでは日光写真が流行っていたりして(笑)
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