Nikon D700 Nikkor-G60mm Macro
FUJIFILM X100(2枚目)
植田正治さんの写真展を拝見するとやはりモノクロのほうが迫力、造形美、陰影が心にしっかり焼きつきます。カラー写真は一瞬すごさに心を打たれますが、心の中に色を見せてくれるモノクロのほうが僕には心に染み入りました。自分でもオーストラリアや日本の風景をいつかしっかりモノクロで作品化したいと痛感しました。まだまだひよっこだなと肝に銘じました
ところで足立美術館の庭園すばらしく広く感じるのですが、実はこの後背地の山は借景です。日本の庭園の多くはこの借景の妙です。桂離宮しかり、酒田の本間庭園しかりです。ところがこの借景と言う発想は僕の知る限りでは、西洋には無いみたいです。というのは6月に四国剣山に撮影に行った折、ヨーロッパ人(ドイツ人)のご夫婦と出会いました。彼らは四国の山並みのすばらしさを絶賛していました。でもそのあとに田舎の人は何で土地があるのに、立派なガーデニングをしないのだろうか?特に大自然に囲まれて遠くに山も見えるのに?というので、「自分の家の今や、縁側から小さな庭越しでも剣山や四国の山が見えるのでそれを借景としているので」と説明しましたが、「借景」という発想が理解できないそうです。どんなにすばらしくても自分の家の庭ではない、自分のものではないのでつまらない。きちんと所有しないと自分の庭とは言えない」と言われました。かなり時間をかけて説明しましたが理解できないと言われました。
なんとなくかなり偏った意見かもしれませんが、昔西洋の列強が世界中に植民地を広げたのに通じるのかな、所有して何ぼの世界なのかなと実感しました。
そんな借景の文化まさに昔の人が考えたエコです、大事にしたいです。
追申
ところで借景の写真、カラー&モノクロ皆さんはどちらがお好きですか?
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