DAY1 L.A 飛行機は出て行く僕は残る

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メルボルンから13時間半、太平洋をひとっ飛び。マイナス14時間の時差と季節が逆転。体も心も狂いそう。写真展をやるためでなければこんな無理はしない。しかも75キロのエクセスバッゲージ(重量超過荷物)。中身は展示用のパネル張りした写真。メルボルンでもプリントチェックからパネル張りまでかなりタイトなスケジュール。何とか仕上がり後は飛行機に乗るだけと思ったら、フライト出発が4時間遅れで、当初予定のロスでニューヨーク行きには連絡できないことが判明。空港ですったもんだの大騒ぎで何とかワシントン行きに変更。現地のスタッフがワシントンダレス空港に迎えに来てくれると言う。誰も知り合いのいないアメリカかなり心細い。日本で買ったニューヨークガイドブックは次回までのお預けとなった。あーあー。でもさらにやな予感が続くロスでもう1個ぐらいトラぶりそう。
 ロスに着くと入国審査はものすごい長い列。どう見ても次の飛行機の乗り換え1時間40分ではきつそう。空港のスタッフに何とか前にしてくれと言うと「そんなこと私は知らない」「あんたの言っていることはわからない」といっている間に時は過ぎる。入国審査の僕の番が廻ってきた。入国目的は写真展もちろんビジネス。怪しまれないようにちゃんとスーツを着て飛行機に乗った。タスマニア政府の「この人はうちの州の観光親善大使」と言うお墨付きの手紙を見せる。「えー観光大使なの」という驚きのコメントのあとすんなりOK。必死の形相で乗り換えのカウンタに行く。一言「もう手遅れね、飛行機はもう出てしまったわ」そっけなくヒスパニック系のオネイサンに言われてしまった。もう人生最大のパニック、荷物は山のような75キロの写真。人生知ってる限りの英単語を並べて頼み込む。格闘2時間。やっとあっちこっちのカウンターをたらいまわしにされ10時間待ちで深夜のワシントン行きが予約できた。ボーっと心細くミネラルウォーターを飲みながら外を見ている(どうもアメリカのビールはなじめなかったしコーラは飲みたくなかった)とアメリカ第1日目の夕日が飛行機に照りつける。その機体に反射した夕日が妙に綺麗で切なかった「あー本当は今頃ニューヨークのホテルでシャワーを浴びているか、グランドセントラルステーションでオイスターを食べていたはずなのに
なんでここで座っているんだろーと考える。日本に帰るとこのロスでのパニックでかけまくった海外携帯電話の請求がさらにすさまじかった。
by masabike | 2006-04-03 18:53 | Comments(0)
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