静寂な朝食

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FUJIFILM X100

昨日山の中の撮影からホバートに帰ってきた。そして今朝は特別な朝食。先週、僕のホームステイ先の奥さんジャニースのお父様が急になくなられた。89歳でご自宅のベットで静かに息を引き取られていた

僕は彼女にお悔やみの御花を贈り撮影に出かけた。昨日の昼間日本で言う告別式だった。そして今朝、ジャニースと静かな朝食をとった。シンプルなスクランブルエッグ。

彼女は父親の思い出、父と孫たちとの楽しい夏の日の思い出話をとつとつと始めた。なきお父様の思い出を語る1時間半の静かなそして光に満ちた朝食。彼女のお母様はまだお元気ですがこの数日ことあるごとに、「でもどうしてビル(彼女のお父様のお名前)がベッドにいないの」と彼女をはじめ子供や孫たちに聞いてくる。長年連れ添ったパートナーがいなくなった現実が受け入れられないとのこと

そんな話をしながら淡々と食事が進んだ。今朝ほどナイフとフォークの音がキッチンに響いた食事を僕は始めて食べた。タスマニアの秋の光と風とともに消えていったジャニースのお父様のご冥福をお祈りしたいと思います。


まだお会いしたことなかった、あなたのお嬢様の家の居候より
by masabike | 2011-04-19 14:42 | タスマニア | Comments(0)
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