![]() ![]() ![]() ![]() ![]() FUJIFILM X100モノクロ Rフィルターモード (4枚目の写真は地吹雪非難シエルターです) 北海道サロベツ原野。たぶん日本国内で一、二を争う厳しい自然条件の場所だと思う。そして不毛の荒野。夏になると小さな沼や原生花園や利尻礼文を望むキャンプ場もあり多くの観光客が訪れるが、冬になるとここは宇宙で一番孤独な場所ではないかと思うくらい寂しく厳しい場所。景色はグレー一色で色がない世界。でもこの厳しい世界でX100は動いてくれるし、かつこんなところでも写欲を湧かせてくれのがX100の楽しいところ。たぶん撮ることがストレスにならない、自分の能力の範囲に納まってくれるので対象を見る余裕ができてくるのかなと感じる。そしてその気持ちをサポートしてくれるEBCフジノンレンズ。高倍率ズームでもなんでもない単焦点レンズ。でもその自然な描写は、心に残る風景とオーバーラップしてくれる。 仕事柄自分でも気がつくと大量なレンズ&カメラ&サポート機材を持って旅している。時として「レンズ交換・・・、」迷うときがある。じぶんの頭の中の構図に迷いが生じている。そんなときX100は「いつもあなたの目はこう見えているのでしょ?」と投げかけてくれる。よくバイク乗りでいいライディングは「人車一体」というけれど写真に関しても「人器一体」だと、それよりも「心眼器」一体、つまり心の目と肉眼とカメラの眼が一体に慣れれば一番よいと思う。でも多すぎる機材、多すぎる選択肢はその心の眼に迷いをもたらしてしまう。 いまX100が写真業界に投げかける波紋と疑問、スペック競争ではなく、機械としての持つ喜び、操る喜び、一体になる喜びこれは実はオートバイ業界が焼く10数年ほど前に直面した問題と同じかなと思う。80年代から90年代にかけてHY戦争(業界1位のホンダに2位のヤマハが首位を狙って猛烈な販売&スペック&開発競争を仕掛けてこと。結果はヤマハの惨敗。ヤマハが1機種新発売するのと同じカテゴリーにホンダは2機種あるいは3機種投入してトップ争いを演じたこと)その結果業界3位のスズキも右にならえとハイスペック争いに参加。HY戦争終了後も80年代後半から90年代になるとレーサーレプリカと呼ばれるレーサーもどきの市販車が巷にあふれ大変なスペック争いになった。最後はレプリカではなくてレーサーにナンバーをつけたのといわれるぐらいになった(当時僕の乗っていた、中古で11万円で買ったヤマハのFZR400ですら200キロオーバー、最高速215キロぐらい出るというとんでもない代物。でも僕はそのまま熱がさめず、いまでもレーサーレプリカホンダCBR1000RR レプソルに乗っています(汗) その当時マシンはマーケティング戦略と闇雲なスペック組み合わせ競争で、ライダー不在のマシン開発になったと思う。もう多くの一般ライダーが追いついていけない性能&状況、そんな彼ら彼女らが注目しだしたのが外車。当然に日本車より価格は高く、かつスペックで見たら日本車の1~2割落ちどころか、半分もしくは30年前の性能?という機種もある。でも多くのライダーが外車に流れその流れは今でも続いている。スペックではないマンマシン一体になれる何か?持つ喜び、万能ではないが自分の思考(嗜好 志向)と合致するマシン。そんな流れで多くのライダーが外車に流れた。僕もその一人でもある。今CBR以外にBMW R1150GSに乗っている。スペックはCBRの3分の一ぐらい。でも朝起きて今日は青森にイカを食べに行き、帰りに秋田の温泉でも行こうかな。マシンと会話しながら風を楽しみワインディングロード駆け抜ける喜びに浸り地球の果てまでもいけそうな、疲れず景色を見ながらマシンとエンジンと会話をするマシン。2000年に購入しいま10万キロぐらい走りこんだ。当時 日本車には存在しなかった。 当時の日本メーカーは単にスペックとマーケティングに頼りきったマシンを作った感じがある。今日本のバイクメーカーもそこから変わり、昔ながらの2気筒で鼓動を楽しむW650や800を出すカワサキ、存在の危機を乗り越えもう30数年変わらずに単気筒にこだわるヤマハSR400、そしてわが道を行くがごとく世界最速を目指すスズキのハヤブサ、最後に昨年発売し大ブレイクしている空冷4気筒のビックマシン ホンダCB1100.。ホンダがCBと名づけるのは伝統の空冷エンジンマシンのみ。ハイスペックではない4気筒の、ホンダサウンドをBGMにできるやさしくかつ操るのが楽しいマシンを出してきた。ちょうどそんな時、出てきたのがX100.ハイスペック競争とマーケティングで作るのではない、写真好きが、ファインダーを覗きたくなる、シャッターを押したくなるマシンを開発してきた。いままさに業界を超えて新しいMADE IN JAPAN を作る時代が来たのかもしれない。それはMADE IN JAPAN SPIRITかもしれない。 追伸 ちなみに今乗っているCBR1000 2005モデルはレーサーレプリカではなくもろレーサーではと思います。でもそこに本物のもつ凄みが感じられ、持つ喜びを感じましたのでその対極の存在 BMW R1150GSと併せ持っています。BMWが優雅なプロペラエンジンの旅客機だとしたら、CBRは一人乗りの超ハイテクジェット戦闘機だと思います。どちらも持つ喜びを感じます。話がそれてすいません ※撮影はテスト機です。まだ画像データー的には完成されていませんので、実売機とは異なります。ご理解ください。 X100応援クリックお願いいたします ![]()
by masabike
| 2011-02-15 10:19
| X100
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Comments(15)
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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↑ 矢印 ↑ お写真 ii ですね
Moto の コメント 拝読させて頂きました
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バイクを例えにされた熱のこもった記事、個人的には分かりやすく読ませて頂きました。
『いままさに業界を超えて新しいMADE IN JAPAN を作る時代が来たのかもしれない・・・』 に激しく同意するのであります。。。 高品質は無論、味のある価値ある付加価値商品、それに見合う高価格、ブランド作りは、日本の物作りの未来を示す物だと思います。 ![]() ![]()
カメラに興味を持って数年のため、今は撮るのが楽しく、ついついレンズは広角、標準、望遠、マクロ、カメラも予備を入れてデジタル、銀塩複数台詰め込んで、出掛けてしまいます。
悪趣味と言われることもありますが、楽しいので良いかなと思いますが、元々旅好きなので、たまに軽装で行きたい時もあり、そんな時X100と銀塩もう1台とかの組み合わせは良さそうですね。 バイクの話は分かりやすいです。 私はバイク乗りではありませんが、車好きでして、色々な車に乗りましたが、ハイスペックな国産より、FやPの少し古い車種の方が(特にF)ずっと楽しかったです。 まあ、最近はカメラ中心なので、またハイスペック国産ですが。
デジタルになってカメラを大事にしなくなった・・・?!(笑い)
V100SPさんへ
ありがとうございます
ケレラさんへ
ご意見ご賛同ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします
KOTOさんへ
今朝もマイナス12度、耳が痛いです
アンコウさんへ
ハヤブサをパワーアップしてください(笑)
kumimoneさんへ
X100はバイクでたとえるならドカのモンスター900です
必撮さんへ
X100買って手なずければ、危険なカメラでなくなります
tesさんへ
デジタルで大事にしなくなったとは別のことです。機材は大事にしています。混同しないでくださいね(笑)
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プロフィール
1958年東京都出身。日大法学部新聞学科卒。7年半のサラリーマン生活の後、パリダカールラリーを目指し、そのステップとしてオーストラリアへバイクでの砂漠縦断に行くが、そのままオーストラリアの虜になる。
現在はフリーカメラマンであり、フレンド・オブ・タスマニア(親善大使)としても活動中。 メールはこちらにお願いいたします。 masabikejp@yahoo.co.jp 写真のテクニカル的な質問には、クライアントさんとの関係もありお答えできない場合がございます。ご了承下さい。 ※ サイト内の写真の使用ならびに無断転用を禁じます。 Copyright©MASAAKI AIHARA ![]() ↑ブログランキング参加中。是非クリックして下さい。よろしくお願いします。 ◆相原正明オフィシャルHP New Photography coming Masaaki Aihara Official HP Masaaki Aihara Face book Face book 友達申請の時は必ずコメントお願いいたします。コメントがないと商人いたしまねます。 *相原正明作品収蔵のタスマニアクレイドルマウンテンThe Wilederness GalleryのHP http://wildernessgallery.cart.net.au/cat/2047951.html ◆相原の大型作品が 4点展示されています。 2007.4.27 OPEN モダンオーストラリアン レストラン「Salt」 http://www.pjgroup.jp/salt/ 新丸の内ビル6F (東京駅丸の内北口) ◆ご希望がありましたら、下記『ライフログ』より相原の作品をご購入いただけます。 タスマニアの四季を9万カットの中から厳選した写真集「静かな場所」と、13年間のオーストラリア撮影の総決算DVD写真集「虹大陸」がございます。 ライフログ
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