Nikon D700 Nikkor70~200mm 300mm
富良野に来たのは12年ぶり。きちんと風景の撮影に来たのは20年ぶりかもしれない。前回撮影に来たのは1990年ぐらいの年末年始だと思う。しかも何かのついでの1日のみ。本当のきちんとした撮影は初めてです。
丘はまだ春が始まったばかりで、まだ冬の余韻が残っていました。でも今回びっくりしたのはある丘の上に、へんてこりんな美術館もどきの建物と、観覧車ができていました。風景が台無しでした。地元の人や、地元の風景フォトグラファー(富良野には丘の写真を撮影する、沢山のプロカメラマンが住んでいて、皆さんギャラリーとか営んでいます。だから景色が台無しになると死活問題です)の猛烈な反対運動があったと聞いています。
確かに建築確認が取れたので、観光業者さんは問題ないといい建設したそうです。でも目先の利益、目先の観光客をあてこんで、遠い未来に大事な景色を残すということ。観光客が遠のいたことも考えていない悲しい現実です。本州や海外から富良野に来るお客様のおおくは、何もない雄大な景色があるからこそ富良野、そして北海道に来るということを、地元の観光業者や自治体はわかっていないところが多いと思います。
以前バブルのころ、北海道の町おこしのための異業種交流会議に参加したことがあります。そのときある道東の町にJリーグのスタジアムか練習場を作り本州から観光客誘致したいというのがテーマでした。そのとき僕は反対意見で「なにもないからみんな北海道に行くので、何もない雄大さが魅力だから人造物を見に道東に行かないというとびっくりしていました
またある街に「カナダが体験できる村を作る」ということも反対しました。理由は、もうHISなど格安航空券が出回りだし、北海道でカナダが体験できるツアーに、あと1~2万円たすとカナダにいけるので誰も北海道にカナダを体験しに行かないと発言しました。地元の自治体の人からもう反対意見を食らいました。
でもカナダのテーマーパークもドイツのテーマパークもいま北海道に廃墟となっています。富良野の観覧車が廃墟で負の遺産にならないことを・・・。地元の人たちは観覧車誰も乗っていないよと、それなのにあんなもの作ってと嘆いています。北海道をだめにするのは北海道の人と、ある地元の人が言っていました。そのうち富良野ではなく負良野にならないことを。もうこれ以上富良野の丘が荒れないことを願っています
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