キングスクロス2006.2.13

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1988年初めてオーストラリアに来た日にこの駅のプラットーホームに立っていた。旅立つ2ヶ月前会社を辞めて、貯金を全額はたいて此処に来た。サラリーマン時代にためたお金は全部使うつもりだった。サラリーマン時代の自分を全て清算し、カメラマンになる夢を実現するために此処に来た。誰も知り合いはいない、もちろん英語は全くしゃべれない。海外にフリーで来たのは初めて。とても怖かった。いっそうのこと誰も見ていないのでオーストラリアをバイクで一周したことにして3ヶ月半シドニーのホテルに隠れていようとさえ真剣に考えた。初めてこのホームからシドニーのバイク屋さんに向かうためプラットホームに立っていると、行き先を告げる妙にバリトンのきいた男性のアナウンスを聞いた。必死で地図と首っ引きで聞き取ろうとした1割も聞き取れなかった。
それから18年後再び此処にたつ。シドニーに来るといつもキングスクロスに泊まる。やはり此処がオーストラリアでのそしてカメラマンへの第一歩が此処であり、このホームであった。毎回ホームにたつたびに1988年3月17日の朝のシドニーが昨日のように思い浮かんでくる。そして今回ここから世界への第1歩が始まる。タスマニア、メルボルン経由でアメリカに向かう。初の北米での写真展、そして第2回目の海外での写真展。不思議とこのホームに立つと18年前と同じようにうまくいきそうな感じがする。2004年タスマニアで個展をするとき友人とタスマニア政府観光局の人が同じくして「オーストラリアは世界へのゲートアウェイだから。此処から世界に羽ばたけるよ」と言ってくれた。まさにタスマニアの写真展は自分に世界への扉を示してくれた。そして今日2月13日アメリカでの写真展のミーティングのためここからシドニーのシティーに向かう。今まさに自分でその扉に鍵を差し込んだような感じがした。後は開けるだけ、もう後戻りはできない。電車に乗り外を見ると18年前と同じように真っ青なオーストラリアブルーの空だった。
by masabike | 2006-03-15 07:37 | Comments(2)
Commented by dewa1728 at 2006-03-15 17:58
そうですか、僕も初めてオーストラリアにいったのが同じ1988年秋でした。パースとアデレード。仕事でしたけどと、ても印象深かった。あの空、緑、花、青い海、広い台地、興味深い動植物。そして1990年に初めていったダーウィン、なつかしく写真とコメントを拝見しました。日本で写真を観られないのが残念ですが、元気で頑張ってください。
Commented by online gamble at 2007-02-15 13:30 x
 
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