![]() 商品撮影 FUJIFILMF200EXR 新製品同士のコラボで撮りました。久しぶりの新製品フィルムカメラです。僕はフィルムカメラでの一眼しか使っていないので(たまに4×5をつかいます)そのシンプルさに驚きます。付いているレンズ1本でどう勝負するか考えます。自分がフットワークを使い最適なポジションを探します。そしてシャッターを押して撮影します。 とてもシンプルです。久しぶりにカメラではなく写真機を使った気がしました。ハイテクカメラやカメラを改造なんかして行き詰ってしまった人には是非触ってもらいたい写真機です レンズの選択の迷い、撮影モードの選択やもろもろのファンクション機能の選択に悩むこともありません。モノクロフィルムを入れてこのカメラで撮影するとてもシンプルでもあり、最高の贅沢でもあり写真の横道だと思います。そのことはライカやローライそして4×5のカメラなどにもいえると思います。シンプルな機材で被写体との対話に時間をついやす。ROW現像にでもなくプリンターの設定にでもなく、ひたすら被写体との会話、あるいは撮影フィールドとの融合に時間を費やす。 話はそれますが僕が作品作りで一番大事にしているのはフィールドとの対話です、砂漠であったり、森であったり、そこの場所とシンクロし地球からのメッセージを、微妙なシグナルを受け取り、そのシグナルに従い撮影しシャッターを切らせて撮らせていただくことです。毎回着いたばかりは、仕事の垢が沢山付いていて、これを撮影したらどこそこのクライアントがいくらくれるかな?とかどこそこの雑誌社がグラビアで使ってくれるかなと下世話なことを考えています。でも4日、5日、1週間たつとそんなことを考えずに夢中に撮り、自然からのシグナルもよくキャッチできるようになります。時間と場所とのエージング(熟成)です。でも僕もそうでしたがプロのフォトグラファーでもひたすら移動移動ばかりで、撮影しながらもう次の撮影地のことを考えすぎてすぐ移動してしまう人がいます。ファインダーを覗くより車の距離計とスピードメーターと地図を見ている時間が長くなってしまいます。フォトグラファーになるよりもラリーストになったほうがいいのではと思います(笑) 僕もオーストラリア撮影初期のころそうでした。ある日「俺は運転しに来たのか?それとも撮影に来たのか?」と自問自答して方法を変えました。10箇所で撮影して100点満点で90点の写真が10点撮れるよりも、2箇所で300点の写真が2点撮れるほうが写真展にお越しに頂くお客様には大事だということになりました。プロなのでアマチュアに撮れそうなレベルを撮影しては失格です。圧倒的なパフォーマンスの作品を創ることがプロの仕事だと思います。皆さんナショジオの作品をみて「おっ!おれでも撮れそう!」と思いますか。 話は元に戻ります。大変それて申し訳ないです。 英語で撮影はShootingまさに光と時間を狩るのである。フォトグラファーはまさに光と時間のスナイパー。日本語でも撮影。影を撮るのです。光と影を日常から掴み撮るのです。でも最近気づくとレンズ付きコンピューター端末のオペレーターになっていませんか?僕も時々それがあります。被写体を見ている時間と同じくらいカメラのモニターやヒストグラフを見つめていませんか?以前ある撮影ツアーを引率した時お客様の何人かが「自分が撮った写真はこれこれこうなんだけど、ヒストグラフの表示が納得がいかない!」といった。僕は唖然とした、「ヒストグラフよりも自分の目やファインダーを信じてください」とアドバイスした。撮影は学術研究ではないのです。(そうゆう場合もありますが) 再三述べるように適正露出というのは自分の心の中に作る映像が決めることです。どうしても数学の計算式みたいにしたがるアマチュアの方が多いです。写真や絵や、1+1=2ではないです。3になる場合も5になる場合もありますし、0.5や1になる場合もあります。臨機応変に対応してもらいたいです。どうしても機材に振り回されています。機材は使う物で使われる物ではないです。よくバイクに上手に乗るには人車一体といいいます。マシンが体の一部に、体がマシンのパーツの一部になることです。カメラもそうだと思います。スーパーハイテクのデジタル一眼で迷った時にGF670やライカやローライ、あるいは「写るんですよ」に答えはあるのかもしれません。そんなときにでたGF670、この製品が爆発的に売れるかどうかはテスト撮影した僕にもわかりません。でもこのハイテク&スペック競争で多くの人が写真が楽しいから難しいなと考える時代に、大きなターニングポイントになる写真機だと思います。 写真機か!と思ったらクリックしてください
by masabike
| 2009-02-21 09:10
| カメラ
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Comments(12)
GF670・・・相当気になる存在なんですよね・・・
「写真撮影のプロセス」が楽しめそうですし。 そんな僕は、コンパクトでも一眼でも 撮影後の液晶モニターチェックを ほとんどすることがありません・・・ 帰宅後、PCに取り込んでからのお楽しみ・・・で、 フィルムを現像に出してたころの気分にひたってます(笑)
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相原さん、おはようございます。
昨日に続いての「相原節」 大きく頷きながら拝読させて頂きました。 ご存知の通り、ぼくは、未だにフィルム+マニュアルカメラ+単焦点レンズを基本にしています、デジタル+ズームレンズに移行しないのは、両方揃える資金がない事もありますが、今の機材を売り払ってまでデジタルに移行する気にはならないからです。 そして、その理由は、相原さんの今回の記事の内容と、同じような事を感じているからです。 融通の利かない単焦点レンズを使って、寄ったり、引いたり、しゃがんだりしながら撮影するスタイルの方が、より被写体(という言葉も好きではないのですが)と対話できるような気がしてなりません。 また、「その場で確認できない&後で調整できない」フィルムの方が、集中力が高まり、その結果、緊張感のある写真が撮れるような気がします。(失敗も多いですが(笑)) ![]()
僕のやってたスポーツのあるポジションは、そのコンビ(2人)が
最大のパワーを発揮すると1+1=無限大という話しがありました。 相原さんの話しからも、とにかく神経質になり過ぎず、好きになり 楽しむことが最大の早道と感じます。 ![]()
痛快です。
写真機...そんな響きがやはり好きです^^
braniff707さんへ
とてもいい楽しみ方ですね
キタオさんへ集中力とても大事なことですね。フィルム+単レンズ楽しんでください
写真機ファンさんへ
いい言葉ありがとうございます
Kooさんへご賛同ありがとうございます
handchainさんへ
写真機いい言葉でしょ!!
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プロフィール
1958年東京都出身。日大法学部新聞学科卒。7年半のサラリーマン生活の後、パリダカールラリーを目指し、そのステップとしてオーストラリアへバイクでの砂漠縦断に行くが、そのままオーストラリアの虜になる。
現在はフリーカメラマンであり、フレンド・オブ・タスマニア(親善大使)としても活動中。 メールはこちらにお願いいたします。 masabikejp@yahoo.co.jp 写真のテクニカル的な質問には、クライアントさんとの関係もありお答えできない場合がございます。ご了承下さい。 ※ サイト内の写真の使用ならびに無断転用を禁じます。 Copyright©MASAAKI AIHARA ![]() ↑ブログランキング参加中。是非クリックして下さい。よろしくお願いします。 ◆相原正明オフィシャルHP New Photography coming Masaaki Aihara Official HP Masaaki Aihara Face book Face book 友達申請の時は必ずコメントお願いいたします。コメントがないと商人いたしまねます。 *相原正明作品収蔵のタスマニアクレイドルマウンテンThe Wilederness GalleryのHP http://wildernessgallery.cart.net.au/cat/2047951.html ◆相原の大型作品が 4点展示されています。 2007.4.27 OPEN モダンオーストラリアン レストラン「Salt」 http://www.pjgroup.jp/salt/ 新丸の内ビル6F (東京駅丸の内北口) ◆ご希望がありましたら、下記『ライフログ』より相原の作品をご購入いただけます。 タスマニアの四季を9万カットの中から厳選した写真集「静かな場所」と、13年間のオーストラリア撮影の総決算DVD写真集「虹大陸」がございます。 ライフログ
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