写真家・相原正明のつれづれフォトブログ:落語
2022-09-22T06:48:22+09:00
masabike
撮りおろしの写真でのフォト便り
Excite Blog
へっつい幽霊 柳家 権太楼師匠 FUJIFILM X Series facebookより
http://aiharap.exblog.jp/32834572/
2022-09-22T06:48:00+09:00
2022-09-22T06:48:22+09:00
2022-09-22T06:48:04+09:00
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落語
【和の「写心」《番外編》 By Masaaki Aihara】
柳家権太楼師匠「へっつい幽霊」
FUJIFILM X-T4 + FUJINON XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
写真はすべてご縁のなす業と僕は思っている。どんなに良い機材、良い感性を持っていても、自分のイメージに合う光や場所や人物に巡り合えなければどうしようもない。ご縁が無ければ、被写体は存在せず作品は生まれない。そして今回の落語家・柳家権太楼師匠もそうだ。ご縁のなせる業で撮らせていただいた。いまから3年前の春。家で落語番組を見た。演者さんは柳家権太楼師匠。演目は「文七元結」江戸落語の代表的な人情噺。見終わって、近所の公園にお弁当とお酒を持って、家内と落語「長屋の花見」のように繰り出した。桜を愛でながら、ふと横を見たとき驚いた。先ほどテレビで拝見した柳家権太楼師匠が、女将さんと花見をされていた。目が合う。びっくりした。言葉が出ない。やっと言えた一言が「先ほどテレビで拝見しました」。師匠はにっこりして、「ありがとう」とおっしゃられ、ご自身の花見の時間に戻られた。半年後いつも落語の撮影をさせていただいている大阪・池田市のお客様から「相原さん、権太楼師匠のお写真を撮りませんか?ちょうどうちのイベントにご出演されて、お話をしていたら師匠と相原さんのお家が近いみたいですから、ご縁ですよ」とご紹介の橋渡しをしていただくことになった。
実は落語を撮らせていただくようになったのもご縁が始まり。2014年の新春大阪での写真展、たまたま会場の隣で新春初笑いのイベントをされていた桂花團治師匠(当時 桂蝶六師匠)がふらりと写真展にお見えになられた。もともと落語は大好きで、オーストラリアのロケの合間も落語を聞いていた。だから落語家さんが写真展にお越しいただいたのは大感激。実は前々から落語家さんを撮ってみたいと思っていた。だが落語の世界の扉をどのように叩けばよいのか知らなかった。花團治師匠と話が盛り上がっていく中で「清水の舞台から」10回ぐらい飛び降りる勇気をふりしぼり、「師匠、すみません。師匠の高座を撮らせていただきたいのですが?落語の撮影の経験はないのですが、いかがでしょうか」とお願いしたところ、快諾をいただき大喜び。しかも2015年、三代目桂花團治襲名を控えていたため、襲名公演すべてを撮影しませんか?という、涙が出るほどうれしいお言葉をいただいた。これもご縁だと思った。でもその喜びは3秒ぐらいで終わった。「相原さん、落語の撮影はシャッター音が邪魔になるので、音がしないカメラを持ってきてください」と言われたのだ。音がしないカメラ?2014年当時、世の中にそんなものは存在しなかった。シーンとした落語の噺の間。そこでシャッター音がしたら全てはおしまいだ。僕は「了解いたしました」と返事して、東京に帰った。寝ても覚めても、「無音のカメラ」で頭の中がいっぱい。富士フイルムさんのエンジニアの方にご相談すると、ちょうど新しい電子シャッターが完成する予定。それであれば、無音モードで撮影ができるという事が判明。撮影をさせていただけることになった。またこれも時の運というか、ご縁だと思った。
2014年夏から2015年まで、3代目桂花團治襲名のすべてを撮らせていただいた。それが、襲名のすべてを撮った初めての写真となった。それまでは音が邪魔になるので襲名の撮影はご法度だった。この時はカメラだけではなく、桂花團治師匠はじめ多くの関係者の皆様の御尽力もあり、撮らせていただける機会を得た。そしてその花團治師匠に、結んでいただいたご縁のおかげで、柳家権太楼師匠の撮影にも繋がった。電子シャッターの完成もそうだ。人と時とモノとの出会いのご縁。それがなければ作品は生み出せない。
僕が落語をメインで撮っているカメラはX-H1。サブにはX-T4。X-H1のフェザータッチシャッターは落語の撮影ではとても大切。決定的瞬間にタイムラグなくシャッターが切れるX-H1のシャッター無くしては難しい。だが長丁場の落語会は3時間以上。撮る枚数も天文学的。もう僕のX-H1はだいぶ疲れてきた。オーバーホールしようかどうしようか迷っているとき、X-H2Sが発表発売された。秋から年末へは落語会が目白押し。さら機材の使用頻度が上がる。落語ではないがX-H2Sの発売はX-H1に「そろそろお後がよろしいようで」と言っているみたいだった。新しいX-H2Sは落語家さんの隠れた貌(かたち)を捕らえてくれるはずだ。柳家権太楼師匠に撮影した写真をお見せした。「へっつい幽霊」の佳境、幽霊と長屋の熊さんが、サイコロ博打をするくだり。その場面のお写真を見て師匠に「オちゃんと噺家さんの顔になっているところ撮ってくれた。ありがとう」と言われた。涙が出るくらい、写真家冥利に尽きる。これもカメラが結んでくれたご縁だと感謝した。
文中 敬称略
Photography by Masaaki Aihara
https://fujifilm-x.com/global/photographers/masaaki-aihara/
https://aiharap.exblog.jp/
相原正明撮りおろしの三和酒類様From OITA 「koji note」 風林光水 フォトエッセイぜひお楽しみください
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桂梅團治師匠&桂小梅さん 親子競演
http://aiharap.exblog.jp/32747009/
2022-07-30T10:48:00+09:00
2022-07-30T10:48:09+09:00
2022-07-30T10:48:09+09:00
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落語
桂梅團治師匠 演目 ねずみ
桂小梅さん
演目 狸賽
FUJIFILM X-T4+FUJINON XF100-400mm
東京 東中野 ポレポレ座
先日 1年ぶりに桂梅團治師匠&桂小梅さんの独演会にお邪魔して、笑いそして少しほろりとした噺を楽しませていただき、撮影もさせていただいた
桂梅團治師匠は、 お上方落語の四天王と呼ばれた 先代 三代目 桂春団治師匠のお弟子さんからスタートされた方です
今回は年に1度の東京での独演会。そしてお弟子さんでもあり息子さんでもある 桂小梅さんとの親子での競演
しっかり楽しませていただきました。「ねずみ」は舞台設定を梅團治師匠のふる里岡山に設定され流ちょうな岡山弁でのパートもありました
落語 ねずみのおはなしはリンクをご覧いただき、少しほろりとする人情話。
江戸時代の名工 左甚五郎を素材としています。写真家として相通ずるところもあるので、噺に引き込まれてしまうのですが、あまり引き込まれるとシャッターを押し忘れるので、引き込まれながらも理性を保つので難しいです。でも撮影が終わり家でデーターを見ると写真ごとに、その時の話芸がよみがえります。さすがです
そして桂小梅さん やはりだんだん師匠である梅團治さんに容姿としぐさが似てこられています
でもそのコミカルな表情は、撮り手にとってとても素晴らしい被写体で、ついついシャッターが押しっぱなしになります
そして友情出演の笑福亭 べ瓶さん 非常にコミカルで動きの速い芸は見ていて飽きない面白さですが、今回はXT4のおかげで動きに追いつけました。落語を撮り始めたころのXT1あるいはT2であると早い動きの落語のシーンでは追いつけなかっただろうなと思いました。
思い起こせば、3代目 桂花団治師匠の襲名がご縁で落語の世界の撮影が許されてはや8年。最初はXT1でした。この8年でT1からT4,そしてH2SとXの進化のおかげで落語の撮れるシーンが増えていっています。コロナが落ち着いたら、より多くの演者さんがとれるようになると良いなと思っております
撮影は許可をいただいて撮っております。通常 ポレポレ座をはじめ寄席での撮影は禁止です
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桂咲之輔さん by TAMRON 17-70mmF2.8
http://aiharap.exblog.jp/32725471/
2022-07-03T07:44:00+09:00
2022-07-03T09:51:26+09:00
2022-07-03T07:44:48+09:00
masabike
落語
FUJIFILM X-T4+TAMRON 17-70mmF/2.8
独演会の始まる直前 高座の進行を考えている桂咲之輔さんを撮影させていただいた
落語家さんにとって舞台は戦場。いかにお客様の心をつかむか毎回真剣勝負。
毎回始まる前の控室は緊張のるつぼ。
特に集中した、眼鏡の奥に潜む鋭い眼光を狙ってみた
その時間をXT4の電子無音シャッターと、肌色の再現はおそらく善デジタルカメラの中で最高と思われる、FUJIFILM ASTIA modeを使い撮影
TAMRON17-70mmは明るい開放値と、強力な手振れ補正で、この暗い 控室でクリアーな映像を撮ることができた。かつ明るい開放値のおかげでISO2000で撮影できた
ポートレートにも強力なTAMRON 17-70mm お試しあれ
タムロン 17-70mmF/2.8 日本語サイト
TAMRON 17-70mmF/2.8 English
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壱之輔 咲之輔 兄弟会 上野広小路亭 6月25日
http://aiharap.exblog.jp/32718132/
2022-06-24T08:25:00+09:00
2022-06-24T08:25:34+09:00
2022-06-24T08:25:34+09:00
masabike
落語
桂 壱之輔
桂 咲之輔
FUJIFILM X-H1+FUJINON XF100-400mm
明日6月25日 土曜日
東京 上野広小路亭で上方落語家 桂春団治一門の桂 壱之輔さん 咲之輔さんの兄弟会がございます
パワフルな上方落語 ぜひぜひご堪能ください
コロナで少し落ち込んだ気持ちも、笑う門には福が来ます
兄弟会は明日13時より 上野広小路亭で開演です
上野広小路亭
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西国撮影巡礼の旅 4月24日 大坂 池田市 春団治祭り Day2
http://aiharap.exblog.jp/32679740/
2022-05-23T07:11:00+09:00
2022-05-29T18:30:11+09:00
2022-05-23T07:11:18+09:00
masabike
落語
FUJIFILM X-T4&H1 FUJINON XF10-24mm 100-400mm
春団治祭り2日目はいよいよ佳境で、3代目春団治師匠の直弟子の皆さん勢ぞろい(めったに一堂に会する機会がないので)の豪華な舞台となりました
特に直弟子の皆様による、師匠との思い出を語るトークショウは拍手喝采でした
司会は春団治師匠 の最後のお弟子さん 桂春蝶師匠がされました
舞台上での集合写真は一般のお客様も撮影がOKでした
集合写真は 左から桂春蝶師匠 桂春若師匠 4代目桂春團治師匠 桂福團治師匠 桂小春團治師匠 桂梅團治師匠
桂春雨師匠です
コロナが少しだけ落ち着き、生の落語を見れかつ撮影できた楽しみで過ぎた1日でした
撮影協力をいただきました、大阪池田市 いけだ市民文化振興財団の皆様 本当にありがとうございました。
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柳家小三治師匠
http://aiharap.exblog.jp/32470409/
2021-10-23T14:47:00+09:00
2021-10-23T14:47:55+09:00
2021-10-23T14:47:55+09:00
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落語
FUJIFILM X-T2+FUJINON XF100-400mm
電子 シャッター 無音設定
永谷園 日本橋亭 民族芸能を守る会 師走例会 2016年12月19日
撮影協力 民族芸能を守る会
つい先日 人間国宝 柳家小三治師匠がなくなられた。あまりにも突然の死。本当に 本当に惜しい方をなくしたと思います。
落語家さんとしても、バイク乗りとしても好きな方でした。
幸運にも1度だけ ご縁をいただき東京 日本橋 永谷園 日本橋亭で撮影をさせていただいた。普段なかなか、まくら以外の撮影はさせて頂けない師匠効いていたので、お許しが出たときはとてもうれしかった。ご縁をいただいた方が、僕が大阪で4代目 桂春団治師匠の襲名を撮らせていただいた写真を、小三治師匠にお見せしたら「俺も元気なうちに撮ってもらおうかな」とお許しをいただいた
当日 ご挨拶もそこそこに撮影をさせていただいた。会場は立ち見も含めて超満杯。カメラ位置は移動できないので100-400mmズームでじっくり狙う。まくらが長いとはお聞きしていたが、やはり長くこの日も50分越え。横にいた新聞社の文化部の記者の方が「もしかしたら今日もまくらだけで終わるのかな」とポツリと言い、どっきりした。でもひたすら、小三治節がさえわたる。とてもまくらとは思えない。
まくらの間は羽織を羽織っているので、絵的にはまくらだと1発で分かってしまう。羽織を脱いだら本題。始まって55分になろうとするころ、粉雪のように羽織が落ち 噺が始まった。真剣勝負の15分の撮影。最後緞帳が降りるとき、茶碗を握ったまま、お客様にぺこりとご挨拶。とても愛嬌のある眼だったことがファインダーを通して印象的だった
後にも先にも 生の小三治師匠の高座は拝見できたのはこの1回。心に残りました
小三治師匠 良いお顔を撮らせていただきありがとうございました。
そしてご縁をいただいた、民俗芸能を守る会の 茨木様 ありがとうございました。大事な一席の写真 家宝にさせていただきます
師匠 どうぞ安らかにお休みください
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桂壱之輔さん&桂咲之輔さん二人会 上野広小路亭
http://aiharap.exblog.jp/32437921/
2021-09-21T09:07:00+09:00
2021-09-21T09:07:53+09:00
2021-09-21T09:07:53+09:00
masabike
落語
桂壱之輔さん
桂咲之輔さん
笑う門には福来る よくそう申します。これは医学的には本当だということを以前に聞いたことがある。笑うことにより、体の免疫細胞の活性化はとんでもない数字に跳ね上がり、がん治療では抗がん剤と併用して落語を聞かせている病院もあるというのを以前テレビで見たことがある
コロナ禍 病自体の肺炎や熱も怖いが、心をむしばむ副作用も怖い。ついつい笑うことを忘れてしまう。すれば、福が逃げて禍だけが居座る
7月と9月 演者様に特別にお許しをいただいて落語会を撮る機会に恵まれた。7月は上野広小路亭での上方落語 4代目 春団治師匠 御一門の桂壱之輔さん 咲之輔さんの兄弟弟子 2人会。コロナになり1年半ぶりの落語の撮影。呼吸がつかめるか撮る側も不安がいっぱいだった。そして何よりも、感染予防で大声をあげて笑えない これほど落語でつらいことはない。約2時間半の高座 笑いをこらえて、心の中で大笑いして撮影させていただいた。上方落語 東京では高座が少し少ないが、東京と同じ演目でも上方では少し味付けも違うので是非是非機会があったらご覧いただきたい。
ぼくが初めて生で拝見した上方落語の高座は亡くなられた桂米朝師匠の「ぬけすずめ」同じ 上野の鈴本演芸場だった。いまでも米朝師匠のお姿が目に焼き付いている。
今回の撮影も最後尾から距離を置きFUJIFILM X-T4+FUJINON XF200mmF2.0でシャッター 無音で撮らせていただいた
電子無音シャッター 瞳認識 明るくコンパクトな単焦点 超望遠レンズ 進化したAF性能と高感度性能
落語を撮り始めたころよりも格段の進化だ。一番初めはFUJIFILM X-T1+FUJINON XF55-200mmだった
撮影は数十倍 効率的かつチャンスを見逃さなくなった
落語の撮影は多くの演者様 主催者様のご協力 そして何よりも2014に最初に電子無音シャッターを開発していただいた富士フイルム様のご協力なくしては撮れなかった
上方落語を撮影させていただけるご縁を頂戴した、桂花團治師匠 お力添えをいただいている桂春団治氏師匠御一門の皆様 池田市民文化振興財団の皆様に、コロナ禍でも撮影できたことをあらためて御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました
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FUJIFILM X Series facebookより転載 桂咲之輔さん
http://aiharap.exblog.jp/32437905/
2021-09-21T08:44:00+09:00
2021-09-21T08:45:00+09:00
2021-09-21T08:44:16+09:00
masabike
落語
【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「落語家 桂咲之輔」お江戸上野広小路亭
FUJIFILM X-T4 + FUJINON XF200mmF2 R LM OIS WR
昨今、カメラは信じられないほど進化している。高速AF、超高感度性能、高画素などなど、数えあげたらきりがない。先日発表されたGFX50S IIも、今までは別次元の話だったようなラージフォーマットが、比較的安価に、しかも手ブレ補正までついた。プロやハイエンドユースのカメラだったGFXシリーズが、本当にコンビニに買い物に行けるF1のようなカメラになった。それはとても素晴らしいこと。僕が使っているGFX100Sも、街中スナップができる1億画素のモンスターマシン。数年前では考えられない。そのような多くのカメラの進化点の中で電子シャッターによる無音撮影による恩恵も大きい。
1997年9月、オーストラリア大陸南部の荒野にいた。被写体はオペラシンガーのキリ・テ・カナワ氏。世界3大ソプラノと言われていた。なぜ彼女が荒野にいるかと言えば、たった一晩だけのオペラコンサート ”Opera In The Outback” にメインシンガーで出演されたからだ。砂漠でオペラとは荘厳なイメージだ。僕には不安が2つあった。オペラを撮影することはおろか、見るのも聞くのも初めて。当時はフィルムなので、ぶっつけ本番。緊張でガチガチだった。もう1つは音。当時の一眼レフの音で果たして撮影で問題が出ないか?であった。荒野で暑いので消音ケースは使えない。撮影は500mmのレンズを装着したカメラで、客席最後尾からタオルをかぶせての撮影で何とか成功。撮影終了後、横で撮っていたオペラ専門のイタリア人写真家と話して「オペラを見るのも撮るのも初めてで緊張したよ」と言ったら「信じられない、生まれて初めて見るサッカーがワールドカップ決勝みたいなものじゃないか!」と驚かれたのを記憶している。それ以来、音に対してアドバンテージがあるカメラを欲するようになった。2014年1月、ふとしたご縁で知り合った桂花團治師匠(当時は桂蝶六のお名前)の襲名をすべて撮影させていただけるご縁を頂戴した。ただし撮影条件が「音がしないカメラで撮ること」。落語は時として静寂なシーンがある。おそばをすすり味わうシーン、数秒の沈黙が訪れる。この沈黙の間が、落語はとても大切。この時にシャッターの音がしたら、沈黙の間は台無しになり、お客様にとても迷惑が掛かる。そんな訳で落語ではそれまで、枕(噺の冒頭の部分)は撮影がOKでも、羽織を脱いで本題に入ったら撮影がNGという場合が多かった。そのため襲名を含めて高座の写真は少なかった。
この時は運が良かったことに撮影が始まるころにX-T1が電子シャッターで無音撮影できることとなり、1年近い襲名公演をすべて無音のX-T1で撮影することができた。お客様も演者さんにも気が付かれず撮影ができた。この無音性により今まで撮れなかった世界が撮れるようになった。そのあと薪能、狂言などの静寂性が求められる撮影の依頼が舞い込むようになった。まさに映像のブレークスルー。花團治師匠からも「今まで落語家の襲名の記録は音がだめで写真がほとんど残っていない。落語界にとっても貴重なアーカイブとなった」とおっしゃっていただいた。そして今年の6月、桂花團治師匠から頂戴したご縁で、同じ桂一門の四代目・桂春団治師匠門下の、桂壱之輔さん、咲之輔さんの2人会を撮影させていただいた。用意したのはX-T4 & XF200mm。コンパクトな超望遠レンズは2時間近い手持撮影でも安心。そして安心の無音の電子シャッター。お客様も演者さんも、カメラの音に神経を逆なでされることなく、お二人の演じる落語の世界に没頭できた。咲之輔さんが今回の撮影を快諾してくれたのも、ご自身がX-H1のヘビーユーザーであり、Xの画質と無音性を熟知し、X-H1を使って師匠の皆さんや仲間の落語家さんの写真を寄席で撮られているからだ。フィルムカメラからXシリーズ。様々な進化があり、どれも素晴らしいと思うが、個人的には無音性が一番ありがたいと思う。今まで撮れなかった世界が撮れる、新しい扉を開けてくれたからだ。ネイチャーやストリートフォトだけではなく、電子シャッターの無音性と高性能XFレンズ群は、伝統芸能の世界、音楽、静寂が求められるあらゆるシーンで新たな世界を撮れるようにしてくれるだろう。
Photography by Masaaki Aihara
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富士フイルム X Series facebookより 桂花團治師匠
http://aiharap.exblog.jp/31194196/
2020-05-20T22:07:00+09:00
2020-05-20T22:07:02+09:00
2020-05-20T22:07:02+09:00
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落語
三代目 桂花團治師匠 「たちきれ」
FUJIFILM X-H1+FUJINON100-400mm(電子無音シャッター使用)
撮影協力 いけだ市民文化振興財団
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【和の「写心」By Masaaki Aihara】 「たちきれ」 大阪 池田市民文化会館
FUJIFILM X-H1 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
電子シャッター シャッター音OFFモード使用 「音のしないカメラを持ってきたら撮影していただいても良いですよ」。今から6年半前の2014年、お正月の大阪で初めて桂花團治師匠(当時:桂蝶六師匠)とお会いした時の言葉であった。偶然、会場となったホテルでの新春寄席にご出演されていた、桂花團治師匠が新春イベントの写真展に、ひょっこりおいでになられた。僕は昔から落語が好きで、オーストラリアの砂漠に行く時も、キャンプで夜に、落語のCDを持って行っては気分転換に聞いていた。だがあくまで好きで落語を聞いたり、寄席には伺っていたが、落語を撮影したことはなかった。正確に言うならば、変幻自在にいくつもの人格を演じ分ける、落語家の方の撮影をしてみたい思いはあった。高座の上も、高座に上がる前も撮影してみたかった。だが、落語家の方に知り合いもおらず、その世界に通じる方にご縁もなく、長年撮ってはみたいと思っていたが、落語の世界へと通じる扉がどこにあるか分からなかった。 そんな時に偶然とはいえ、桂花團治師匠の方から写真展にお越しいただいた。最初から何か、ピンとくるものを感じさせていただいた。会場に展示させていただいている富士山の写真から始まり、色々な話に花が咲いた。咲きながらも内心、とても緊張してきた。それは、「もしかしたら今ものすごいチャンスかもしれない。無礼失礼を承知で、撮影をお願いしてみよう」という気持ちが、ふつふつと沸き上がったからだ。そして、清水の舞台、というよりも高度1万メートルからスカイダイビングする気持ちで「落語をされているところを撮らせていただけないでしょうか?」と、たった今お会いしたばかりの方にお願いした。「ふざけるな」と怒られるのは覚悟の上だった。だが答えは意外にも、快諾であった。折しも当時、蝶六師匠であったわけだが、2015年に三代目 桂花團治を襲名するので、襲名を全て撮らせていただくことをご快諾いただいた。だが今までは単に落語を好きで見に行っていた程度。落語の世界のイロハはおろか、全てがわからない。もちろん掟や禁じ手も。そこで、師匠に「なにぶん撮影が初めてなので、まずは何かこれは困る、という禁じ手があったら、お恥ずかしい話教えていただきたい」とお願いした。その時に、発せられたのが最初の一言。「僕はそうですか」としか言いようがなく、師匠の出番も近づき、そのままお別れすることになった。それから東京に帰るまで3日間、頭の中は「音の出ないカメラをどうやって用意しよう」だった。当時でもカメラ用消音ケースは存在した。無音ではないので、かすかではあるが、静かな会場では音が周りに聞こえてしまう。音が少しでもすると、演者さんが演じる話の間が狂ってしまう。だが一番困るのは、お金を頂戴しているお客様に不愉快な思いをさせてしまうこと。そんな時に思い出したのが、当時X-T1の開発段階で電子シャッターというのがテスト中であったことだ。1/20000秒の高速シャッターが切れると同時に、音を消す事が出来るということを聞いていた。正月休み明け、X開発エンジニアのH氏に「落語の撮影をしたいのだが、新しいシャッターで完全無音で撮れるのか?」という質問と、テスト撮影のお願いの電話をした。そしてあくまでテスト、ということでOKをいただいた。2014年5月10日 福井の寄席で、初めて電子シャッターによる無音モードで花團治師匠を撮影させていただいた。お客様は誰もカメラの存在に気が付かなかった。それから6年。多くの高座や舞台裏、さらにプライベートなお時間まで、花團治師匠には多くの撮影をさせていただいた。そしてそれは全てXシリーズの進化のためにフィードバックされた。 撮影して初めて気が付いたことが二つあった。それは落語家さんが、顔の表情や話芸だけではなく、手の所作、座る時の体の重心の置き方で演じる人物を演じ分けること。今回の作品でも両手を重ねて膝に添え、腰を少しひねり、重心を後ろにすることで、お茶屋のおかみさんというのを演じられている。お侍さん、職人さん、長屋のご隠居。それぞれを座る際の姿勢と、手の所作で人物を演じ分けている。撮影していると、その人物表現の変わる流れの美しさに見とれてしまうことがある。そしてもう一つは高座に上がる前、舞台の袖で見せる気迫のこもった姿。高座の上では想像もつかない雰囲気だった。まだまだ撮影させていただいて6年目。やっと少しだけ落語の撮影の自分なりの視点が見えたような気がした。そこにXシリーズなくしては、この撮影はできなかった。フィルムカメラからデジタルカメラ、そしてさらにミラーレス化。フィルムではありえなかった、高感度の撮影がデジタルで可能になり、ミラーレス化で無音シャッターや高速シャッターが可能になり、新たな撮影領域が広がった。そしてXシリーズも今やX-T4。その進化と成熟は止まらない。多くの写真家が好奇心というクリエイティブに必要な起爆剤により、どんどん作品を進化させる。そしてXシリーズは常に、その好奇心の化学変化の中心にいてくれる。10年後、僕はXでどんな未知の領域を撮影しているだろう。
いまはStay Home
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さよなら平成
http://aiharap.exblog.jp/30569091/
2019-04-29T23:46:00+09:00
2019-04-29T23:46:25+09:00
2019-04-29T23:46:25+09:00
masabike
落語
FUJIFILM X-T2+FUJINON16-55mm
昨日は大阪・池田市で「春團治まつり 三代目桂春団治 一門会」の撮影でした
手ぶらでは楽屋にお伺いできないので、持って行ったのが「平成饅頭」
楽屋では、さよなら平成記念して、ご一門の師匠の方々の記念撮影。左より 桂 福團治師匠 桂 小春団治師匠 桂 春若師匠です
そのあと落語史研究家の前田さんも交えて、きれいに包装紙をむこうということで、かなりの真剣作業。きれいに向いた中身はこんな感じです。ありがとう平成です
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緊張と静寂
http://aiharap.exblog.jp/30383683/
2019-01-27T08:50:00+09:00
2019-01-27T08:50:13+09:00
2019-01-27T08:50:13+09:00
masabike
落語
FUJIFILM X Series Facebookより
【和の「写心」By Masaaki Aihara】「緊張と静寂」天満天神繁昌亭(大阪)
FUJIFILM X-H1 + FUJINON XF16-55mmF2.8 R LM WR ACROS R モード大阪にある天満天神繁昌亭の楽屋。出番を前にお化粧や準備に余念がない演者の方々(左より桂花團治師匠 林家染雀師匠 桂あやめ師匠)。楽屋は出番前の緊張感にあふれている。撮影は電子無音シャッター使用のX-H1。落語の撮影は音が厳禁、演者の方にとっては、舞台は毎回真剣勝負。出番前は心を集中させ、研ぎ澄ませ、戦いに出る前の準備時間。
そんなときに音が邪魔となり舞台に影響があっては言語道断。だからミラー式の一眼レフは使えない。ミラーレスでも完全無音が求められる。シャッター音だけでなく、AF合致音を含めすべての音を消す。そして小ぶりのXシリーズは楽屋や舞台のそででも、その存在は目立たない。だが撮影するぼくの存在も消さないと、ここではNGだ。それぐらい出番前の楽屋は緊張感と静寂さで包まれている。いくらカメラが無音でも、ぼくの存在感が大きいと「カメラマンさんの瞬きの音がうるさい、呼吸する音が邪魔」と言われかねない状況だ。そんな状況でも写真に収めることが出来るようになったのは、4年前にXシリーズに電子無音シャッターが搭載されて、「音が出ないカメラであれば撮影してもよいですよ」と、桂花團治師匠(4年前は襲名前なので桂蝶六師匠)からお許しを頂き、師匠の襲名公演から追いかけ撮影させていただいたのが始まりまでした。そしてこの4年間、落語以外にも狂言・ 薪能など、いままで音がネックで撮影できなかった伝統芸能の世界を数多く撮影させていただきました。写真が他のアートと大きく異なる特質として記録性というものがあります。音の問題が解消できたことで、今まで映像を残せなかった世界を写真という記録で残せたことはとても大きなことです。フィルム時代はどうしても巻き上げ音等がネックとなっていましたし、暗い舞台はフィルムの感度では撮れないことも多かったです。電子無音+高感度性能で今まで撮れなかった世界、残せなかった映像を後世に残せることが、Xシリーズの大きな使命だと感じます。そして今年はさらにXシリーズで東京の講談の世界も初めて撮影させていただきます。電子無音シャッター+高感度性能+小型軽量システムで、さらなる未知の撮影分野も開いていければと思っております。ぜひ皆さんもXシリーズを使い、新たな撮影領域にチャレンジしてください。あまり長く書くとおあとがよろしくないので、また次回の相原正明&FUJIFILM Xシリーズ Facebookを楽しみにお待ちください。
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桂花團治師匠 佐々木裁き
http://aiharap.exblog.jp/30354273/
2019-01-10T07:36:00+09:00
2019-01-10T07:36:48+09:00
2019-01-10T07:36:48+09:00
masabike
落語
FUJIFILM X-T2+FUJINON100-400mm 電子無音シャッター 使用
繁昌亭 (大阪)
今週、月曜日、大阪の繁昌亭で桂花團治師匠の高座を撮らせていただきました。今回はお客様で、高校生の団体様が多かったので、どんな噺をされるのかと期待していました。この日の出し物は「佐々木裁き」。花團治師匠の十八番です。そして僕が師匠の噺で一番大好きな噺。ただ一番大好きなので、気をつけないと、噺に引き込まれてしまい、シャッターチャンスを撮りのがすからだ
佐々木裁き、単に笑いを取る噺ではなく、じっくり聞かせる噺。
この日もじっくり聞かせていただき、お客様の高校生もじっくり花團治ワールドに引き込まれていました。
撮影が終わり、やはり何度聞いても良かったと感じた、噺でした
今回は昨年、繁昌亭の舞台照明が新しくなったのでカラーでも撮影してみました
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二つの顔 桂花團治師匠
http://aiharap.exblog.jp/30166504/
2018-11-15T21:37:00+09:00
2018-11-15T21:37:58+09:00
2018-11-15T21:37:58+09:00
masabike
落語
FUJIFILM X-T2+FUJINON35mm/X-H1+FUJINON100-400mm
落語の高座を撮らせていただいて約4年。落語を内側の世界から撮らせていただいて、初めて垣間見ることが出来た、毎回舞台の袖で見せる、緊張感みなぎる花團治師匠はじめ、落語家の方々が見せる真剣勝負に挑む厳しい表情。そして舞台の上の表情の落差である。笑を見せるために、これほどストイックであるのかと毎回驚かされ、近づけない距離を毎回知る
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東京国立演芸場 花團治の宴 その2
http://aiharap.exblog.jp/30161656/
2018-11-13T08:25:00+09:00
2018-11-13T08:48:20+09:00
2018-11-13T08:25:32+09:00
masabike
落語
今回の花團治の宴、上方落語の豪華ゲストがいらっしゃいました。桂 小春團治師匠です。創作落語が中心の方です。正直言って、小春團治師匠の創作落語を拝聴するまで、個人的には創作落語少し苦手でした。やはり落語は古典という、どちらかと言えば食わず嫌いでした
でも撮影で、初めて拝見した時が、ファミレスの新規オープンの噺でしたが、今でも目と耳に焼き付く楽しさでしたですから創作落語は苦手という方、ぜひ小春團治師匠の高座をご覧いただければと思います
この日のネタは「断捨離ウォーズ」でした。
この日、お二人目のゲストは桂春蝶師匠。先代の師匠のご子息です。花團治さんが先代春蝶師匠に、内弟子で入られたときには小学生だったそうです。当時は蝶六さんと呼ばれていました。でも内弟子で入門すると落語のおけいこ以外に、師匠の身の回りのお世話や、お家の雑用もあるそうで、当然小学生だったご子息の、日常の面倒も見るので大変だそうです。ある今大物師匠は、今は亡き落語家さんに内弟子で入って、3年間に気苦労で20キロ体重が落ちたそうです。それほど内弟子は大変みたいです
この日は先代春蝶師匠の、思い出はなしでかなり盛り上がりました
そして演者さんの出番と出番の間に、お茶子さんが舞台に出て、座布団を交換したり、演者さんの名前のめくりをするのですが、タイミングが難しいらしいです
あと上方落語の特長として、座布団以外に見台というのを使う落語家さんがいるので、この台の出し入れもあります
そして花團治師匠、この日2回目の高座。最初は羽織を羽織っています。羽織を羽織っている間は、まくらなのである意味、本題に入る前の助走みたいな感じですが、落語家さんは、この時にいろいろお客様の反応や客層を見ているらしいです。
場合によってはこのまくらの時にお客様を見て、決めていた噺を変えるという事も聞いたことがあります。撮影の時はまくらの時に、こちらも演者さんとタイミングを合わせるウォーミングアップですので、絞りや焦点距離、アングルを調整します。落語家さんによっては、撮影はまくらのみ、本題つまり羽織を脱いだら撮影はNGという場合もあります。
FUJIFILM X-H1&T2 FUJINON50-140mm 100-400mm
2高座目も、さらに師匠はテンションが上がりヒートアップ。撮影する方は、それにつられて撮影カット数が上がり、途中から超望遠レンズを支える手がしびれてきました 笑。落語撮影は通常、640GBぐらいカードを持って行きます。バッテリーも10個近く用意します。楽屋から高座すべて撮ると、かなりの量です
この日も師匠のおかげでたくさん撮らせていただき、写真家的には大満足でした。花團治師匠お疲れさまでした。っそいてありがとうございました。また演者の皆様にもあつく御礼申し上げます
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国立演芸場 花團治の宴 その1 by FUJIFILM X-H1&T2
http://aiharap.exblog.jp/30158718/
2018-11-11T18:21:00+09:00
2018-11-13T07:47:45+09:00
2018-11-11T18:21:23+09:00
masabike
落語
先週は、東京 国立演芸場で桂花團治師匠の「花團治の宴」を撮らせていただきました
4年目に入らせていただいた、落語の撮影ですが、毎度のことながら緊張します。撮り直しはきかない、あと自分が黒子になり存在を消さなければならないなどなどいろいろたいへんですが、普通の人の見られない世界が見れるのが役得です
そしてX-T1プロトで始まった 電子無音シャッターも進化して、フリッカーや色等もとても使いやすくなり、作画に集中できます
楽屋にお伺いすると、まず演者の皆様はじめ、スタッフや裏方の皆様にもご挨拶です。
ある意味僕が一番下っ端みたいなものなので。そして楽屋に行くと、楽屋番を兼ねたお茶子さんがいらっしゃるので、お茶子さんにもご挨拶です。この日は、東京の市馬師匠門下の市若さんがお茶子さんでした。そして壁に貼ってある香盤表で時間と演目を確認いたします
楽屋に入ると、花團治師匠はじめ桂一門の先輩 桂小春團治師匠がすでにお入りになられていて、花團治師匠と雑談中、そこに桂春蝶師匠が来られて、四方山話ですが、横で拝見していると、雑談をしながらその日のお互いの呼吸を図っているような、そんな感じです。でも雑談しながらテンションと緊張感が高まっていくのがよく分かります。こちらも緊張します
花團治師匠みずから、開演の太鼓をたたかれます
そしてこの日、一人目の演者さん 柳家花ごめさんが高座に上がられました
それをじっと見つめる、花團治師匠。もう近づけない結界が張ってあるので、55mmで撮影。さすがに広角では近ずいたら張り倒されそうな緊張感です
この日1回目の花團治師匠の演目は「一文笛」 少しほろりとする人情ものです。今回は国立の照明が良いので、フリッカーの心配がないので、カラーも撮影しました
高座で演じている間に、舞台の袖から小春團治師匠と春蝶師匠がじゅとその高座を見つめます。もし自分が撮影中に他のカメラマンから見つめられたらすごいプレッシャーですので、そのなかでかつお客様の視線を浴びながらの熱演、落語家さんになる方は心臓が強くないとできないと、常々思います
舞台の袖で、撮影しているとよく分かるのですが、話も佳境になってくると、師匠も汗だくです。本当に大変です。ですので終演後の楽屋はいつも、いろいろな落語家さんの汗だくの着物が干してあることが多いです
この日の撮影はFUJIFILM X-H1&T2 レンズは16mm/1.4 35mm/1.4 10-24mm 16-55mm/2.8 50-140mm/2.8 100-400mmで臨みました。すべて手持ちです。撮影量は230GB,さすがに翌日の朝は肩と手首が痛かったです
その2に続く
富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね
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