2017年 09月 24日 ( 2 )

読書の秋 やっぱり写真集

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秋はやはり読書ですが、個人的には読書も好きですが、観る写真集かアート系の本。好きな音楽、キースジャレットとか聞きながら、静かに美術書を眺め、自分に足りないいもの、目指すもの、あるいはつい忘れてしまったものなどいろいろ考えます

個人的に好きなのは 
セバスチャンサルガド      GENESIUS
メープルソープ         フラワー
廣田尚敬            魅惑の鉄道
ウィンストンリンス       スチーム スチル スターズ
図録              絵師対決
図録              琳派
NASA              FULL MOON
NASA              母なる地球
バージニアリーバートン     せいめいのれきし
リチャードアベドン       ウーマンインザミラー

などなどです

写真集や美術書を見ることで、先人たちの築き上げた視点、感覚、技そして自分の立ち位置を見ることが出来ます
よく最近では、「自分の作品が最高だから他人のは見ない」という方もいます。もちろんその意識はとても大事です。でも地図をみないで山に登ったり、旅に行くことはないと思います。アートの世界という地図をつくり、自分が今、どのような位置にいて、どこに行きたいか知る必要があります。闇クモに写真を撮っては無駄が多すぎます。前の記事で書いた、「3年間は「はい」と言いなさい」の園部さんも、料理人の世界でも、その型を学ぶことで、無駄なく自分の進むべきこと、なすことが効率よく出来ると書かれています。過去の作品を見ることはそれと同じことです。過去の作品を知り、さらに自分であれば、そこにこのような味付けをしたいと考え、それがいつの間にか、自分の世界観に変わっていくと思います


またSNS系から出てきたフォトグラファーに多いのが、お友達系の写真展しか見ないという方が多いです。それではあまりに世界が狭いです。そして基礎が無いです。過去のすぐれた作品や、同時代でもSNSやカメラ系サイトに出てこないフォトグラファーで素晴らしい作品の方たくさんいますし、個展の日本画 洋画 映画 たくさんあります。それらをたくさん見ることで肥やしが増えていきます。

先日、仕事がらみお会いした、美術館関係のプロデューサーが言った言葉です。「エフェクトをメインあるいは頼りすぎると、あっという間に過去のものになる。そのいい例が「2001年宇宙の旅」を今見ても、古さは感じない、だけど「マトリック」を今見ると、エフェクトの古さだけが目についてしまう」まさにそんな感じです。エフェクトやPSに頼らない、光と影と己の視点の作品に仕上げるためにも、過去の作品を見て基礎を作りあげることは大事です

人の書棚を見ると、その人の世界観がだいたいわかります

実はうちの本棚で少ないのはランドスケープ系の写真集です。ぞくにいうネイチャーフォトグラファーの写真集は数冊です。


その答えは、うちに来ていただければわかります 笑

今宵の布団で見る本は、震える日 柴田三雄さんの写真集です。北朝鮮のミサイル問題の時にこそ見る写真集です。キャプションも素晴らしいです。なんどもこのキャプション読み返しました。ではみなs何も良き秋の夜を


by masabike | 2017-09-24 22:12 | 写真アート | Comments(0)

会社に入ったら三年間は「はい」と答えなさい

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FUJIFILM X30

この1ヶ月読んでいる本がある。「会社に入ったら三年間は「はい」と答えなさい」である。花團治師匠のご縁でご紹介いただいた、園部貴弘氏の著書だ
。内容は難しくなく、とてもシンプルな、ビジネス書と言うか人生指南書だと言えばよいのだろうか。
でもよくありがちな成功するためへの、サクセスストーリーではなく。サラリーマンとして、あるいは仕事をする人間としての、在り方を書かれている。そして1センテンス読むたびにうなずいてしまうので、1ヶ月かかっても読み終わらない


園部さんは、サラーマンであるが、ご実家が京都で最も古いと言われている、料亭 「平八茶屋」の次男さん。
物心つかれた時から、厳しい料理人の世界を見てこられた。その体験とサラリーマンとしての視点を織り交ぜて書かれた本



料理人さんの世界も落語家さんの世界も、師匠から叱られても、「はい」以外は言えない。昔はカメラマンの世界もそうであり、メディア全体の現場がほぼそうだった。それがすべて良いとはメディアの場合は言えないが、「はい」という期間は修業期間。そこでたくさん辛いことはある。自分自身でも代理店の若造時代、見習いカメラマン時代。ほぼ口答えは出来なかった。出来ない理由の大きなことの一つは、自分の無知さ、経験不足。だからそれを指摘して怒られても、反論どころかグウ根も出ない。


つまらない写真を撮れば、「まさかこれ本番じゃないよね?」「どうしてテストでこんなに撮るの?」「銀の無駄ずかい(見習いのころはすべて銀塩フィルムだから)」
「どうしたらこんなに下手な写真が、たくさん撮れるのかな?」などなどたくさん言われました。でも言われた作品の多くは、どこかあとで冷静に考えると、直すべき点があったり、撮影の集中力が切れていたりしている。今みたいに「イイネ」が多いから、プロになってしまおうかな?なんてお子様みたいな考えが通用しない時代。

SNSの発達で、誰もが世界中に、自分の写真を見せることが出来る。そして新たなる才能の発掘や発見も昔よりはるかに多い。それはとても素晴らしいことで、賛成だと思う。ただ、プロになってはいけない人までも勘違いでプロを目指してしまう。

SNSだと「イイネ」やたくさんのほめ言葉をいただける。たまに、クレームも (笑)でも、ここで「イイネ」が多いから、即プロになるというのは、車での車庫入れが上手だからF1パイロットになりたいぐらいの勘違い。所詮、SNS等では、どんなに評判が良くても、SNSで写真を見るのは無料。プロになったら、お金をいただいて作品を買ってもらう、あるいは見せる。そこに金銭の授受という経済行為が出るのと、メディアや制作業界で働くことになる。そして業界にはいろいろな掟がある。写真家には写真界の、料理人さんには飲食業界、落語家さんには落語の世界の掟がある。それを学ぶためには3年は最低でもかかる。一人前になるためには掟、技術、立ち振る舞いを合わせて10年はかかる。そう考えると、最低でも3年間は「はい」と言い続けるのは当然だと思う


もし今、SNS等で、もしかしたら自分は、才能がある。いきなり写真家あるいはクリエーターデビューしようかな?と思っている方、ぜひこの本を読んで、3年間は、じっと耐えることも学んでいただきたい。耐えている間に基礎を学び続けることが、プロの世界で生き残る最低限の掟だと思う。基礎が無くしては未来はないと思ってほしい






by masabike | 2017-09-24 18:02 | 写真アート | Comments(0)