ご縁

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PENTAX 645NⅡ+SMC45~85mm FUJIFILM Provia 100F
Kimberly Western Australia



昨日、17年ぶりに昔仕事でお世話になった方にお会いしました。2000年シドニーオリンピックの際に、デパートの高島屋さんでオーストラリア写真展をやらせていただき日本橋、横浜、京都、大阪、岡山と巡回展をした時の、僕の写真集&プリントの物販担当の方でした。彼女は18年前にお渡しした名刺をそのまま持っていてくれました。そして僕も家にそのかたの名刺があります。まさに名刺が取り持つご縁です


フリーランスの商売は何も、自分を守ってくれるものがありません。また自分の仕事を面倒を見てくれるものもありません。困った時、仕事を売り込むとき、相談する時、すべて人脈が大切です。つまり人脈という引き出しはフリーランスにとり、宝の鉱脈です。だから僕はサラリーマン時代からの名刺を今でもたくさん保管しています。ですからこの名刺ファイルがなくなることは、フリーで仕事をするときに海図をなくして、太平洋を横断して、補給地点を探すようなものです

自分が写真家になった後も、例えば後輩や新人さんのフォトグラファーさんとも名刺を交換する機会も多いです。もちろんきちんと交換し大切に保存しています。いつ何時、その新人さんに頭を垂れて教えを乞うときがあるかもしれません。また地方の方でしたら、何かの機会に再会できるかもしれません。だから名刺は宝なのでぜったにしてません。もしフリーランスのフォトグラファーやデザイナーで、お客様や同業者あるいはファンの人から頂いた名刺を捨てるような人があれば、その方はビジネスマンとしてぜったに痛い目を見ると思います。もし何らかの事情で処分するのならば、家で断裁して捨てるべきです。公の場で捨てる人を見かけたら、その人は完全にOUTです。もし一見素晴らしい作品を撮っていても、魂のない作品になっていると思います。僕らが仕事で生き残るのは出会いの運命が多いです。ぜひ皆さんも名刺を大切にしてください。ちなみにうちの名刺をカメラ店に持って行っても、カメラは安く買えません。ご理解ください 爆

今日の作品は高島屋さんで展示したものです






by masabike | 2017-07-14 11:32 | 写真展 | Comments(0)
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