GFX 力  日光戦場ヶ原 FUJIFILM Face bookより


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【和の「写心」 By Masaaki Aihara】

「最後の冬の光」 栃木県 日光 戦場ヶ原
FUJIFILM GFX 50S + FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR
フィルムシミュレーション ASTIA/ソフト

夜明けの戦場ヶ原を歩いていると、1本の木と眼があう。上手く自然とシンクロ出来るかもしれないと思った。それから1時間、アイコンタクトしてくれた木を中心に撮影した。この朝はカメラのアスペクト比を7:6にした。フィルムカメラ時代の6×7版の比率だ。この比率は縦位置にした際に安定感が良く、また印画紙にプリントする時にとても無駄なくノートリミングに近くプリントできるからだ。

実はGFXの僕が思う最大の魅力は、7種類のアスペクト比(画面の縦横比率)が選べること。これは作品撮りや広告などの撮影でとても威力を発揮する。たとえば、画家の人たちは既製のキャンバスだけではなく、自分の世界観に合わせたキャンバスサイズを選び、絵を描くことも多い。でも写真家はどうしてもアスペクト比が選べず、カメラに自分を合わせることが多かった。
以前フィルムだけの時代、オーストラリアの風景を撮るのに、最大10台のカメラを持っていた。35mm、6×4.5版、6×6版、6×7版、パノラマサイズのカメラを各2台。そしてそれぞれに合わせた交換レンズ。撮影機材重量は100kg、航空会社のサポートなしには撮影は不可能な状態だった。
その訳は被写体やコンセプト別に完璧を追求すると、そのイメージに合ったアスペクト比の機材とレンズを持って行きたかったからだ。最大サイズの6×7版カメラだけを持って行き、そこからのトリミングで妥協することをしたくなかったからだ。特にスクエアフォーマットとパノラマは、撮影時にファインダーで見てフレーミングを決めるのと、あとからトリミングで対応するのでは、画面の緊張感が全然違う。だから妥協をしないと重量100kgになる。
だがGFXは7種類のアスペクト比がファインダーで確認できる。僕にとっては夢のようなカメラ。今回も被写体によってはパノラマ(65:24)で撮ったり、スクエア(1:1)で撮ったり、見つけた被写体と自分のイメージの最良のマッチングで撮影ができた。
今回の撮影ではGFX用のGF32-64mmF4、GF120mmF4の2本。それとX-T2用のXF10-24mmF4、XF16-55mmF2.8、XF50-140mmF2.8、Zeiss Touit 2.8/50M、これでバックパックに収まってしまう。軽いコンパクトな機材はスノーシューを履いて、新雪の戦場ヶ原を歩くのも苦にならない。
自分に最良のイメージのフレーミングでの撮影が出来てかつ高機動力、これがGFX & Xシステム群の最大の武器だと思う。15年前、このXシステムがオーストラリアロケにあったらなと、雪ばれの青空を見ながら思ってしまった。




by masabike | 2017-04-09 08:36 | 日本風景 | Comments(0)
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