FUJIFILM X Series Face book 2月8日より

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【和の「写心」 By Masaaki Aihara】

「凍風湖水図」 秋田県 田沢湖
FUJIFILM X-Pro2 + FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
フィルムシミュレーション ACROS+Rフィルター

横殴りの吹雪の中、一本の木が湖に向かい「我あり」という意志を持って立っていた。この日でこの木を狙うのは3日目。3日間通った理由は、天気が悪くなりバックの風景が消えるのを待っていたからだ。湖と木、この二つのモチーフだけに表現したかった

そしてこの天気で迷わず選んだのがACROSモード。吹雪いているが、このカオス的な光はカラーよりもモノクロが自分の気持ちにあっていると感じたからだ。モノクロはトーンが命。この時はハイライト、シャドーを現場で微調整して、3つのトーンのパターンを撮った。そして各トーンのパターンで露出を各6段階撮る。現場撮って出しのデータを作るのには、その時の現場の光をどうカメラにセッティングするかが大事だ。そして念のためにRAWデータを同撮しておく。これはA1やB倍サイズなどの大型プリント制作のために大型データが必要な場合と、写真展等で展示会場のライティングにあわせて、プリントのさらに画像処理で微調整をしなければならない時の保険も兼ねる。

撮影者によっていろいろ目的はあるが、僕は必ず写真展の時のファインプリントを制作する場合はどうかを念頭に置いて撮影している。現場での少しの妥協がプリントを左右する。そしてXシリーズは写真プリントにして、そのデータのポテンシャルを最大限に引き出し生かすことが出来る。光を取り込むレンズから、アウトプットのプリントまで一つの流れで完結できる、Xシリーズ最大の特長でもあり武器だ。フォトグラファーの心の中の映像をファインプリントにする、そのためにXがあると言っても過言ではない。

追申
この撮影ではレンズについた雪を払いながらの撮影で、1時間で200枚ぐらい撮りました。






by masabike | 2017-02-19 08:57 | 日本風景 | Comments(0)
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