匠の技 瑞龍寺

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FUJIFILM X-T1+FUJINON35mm


 富山に行き、街を歩き一番感銘を受けたのは瑞龍寺。まさかこんなに素晴らしいお寺が高岡にあるとは思わなかった。北陸で歴史訪問と言えば、観光的には金沢と思っていたが、かなり度肝を抜かれた。そして随所に昔の匠たちの、技と心を感じる。100年後、200年後300年後の後世にこれを伝えるのは現代の、われわれの大事な役目ではと感じるところでした。建築が木からコンクリートになり(ミュゼふくおかも、建物は安藤さんデザインのコンクリート打ちっぱなしの安藤ワールドです)、それがいま世界を席巻している。しかし2020年新国立競技場は、隈健吾氏設計による、木材を多用した日本様式。和の文化。負ける建築と言うらしいが・・・、日本人は多分自然が神であり、いつも自然を畏怖してきた。今回の国立競技場は「和」の文化のひとつ、負けるが勝だと思う。近年、再び流れが「和」の文化になりつつある、超ハイテクと伝統の和の融合が楽しみな気がする。そして昔の匠たちが瑞龍寺を作ったように現代の匠たちが新国立競技場を作るだろう。そしてもう一つ現代の匠たちは日本のアニメ・デジタルパフォーマンスだと思う。昨晩、TOKYO MX TVで初音ミク 武道館ライブを見た。衝撃だった。想像していた何十倍にも滑らかな動きと、舞台演出。だがそれ以上に驚いたのはそれを作り上げるデジタルの匠たちの存在だ。まさに現代の日本の工芸品だと思う。絶対にほかの国がパクれない文化でありアートだと思う。

数年前、オーストラリアのパブでテレビを見ていたら、初音ミクのそっくりサンコンテストをやっていた。その時初めて初音ミクの存在を知った。当初、聞いたことない歌手だな?FMにも出てこないし、もちろん紅白なんかにも出ていないし、「どんな人?」と持ったらバーチャルアイドルだと知りのけぞった。パブの隣の席のオーストラリア人に「えっ?初音ミク知らないの?君、本当に日本人?」と言われた。それぐらいカルチャーショックでした


でも昨晩見た、初音ミク 武道館コンサート マジカルミライはまさに新しい時代を感じるとともに、かっての匠たちが木と語り、お寺や仏像を作り上げたように、電子の波と語り今の匠たちは、初音ミクを作り上げたのかもしれない。2020年、東京オリンピック開会式、へんな歌手が政治系コネで出てき、歌うならば、僕は初音ミクが出て、国歌斉唱をしてくれたら、クールジャパンもあるし現代の日本の匠を世界に知ら〆られて良いのではないかと思う。
バーチャルアイドルに国歌斉唱なんて書くと、ブログやface bookが炎上するかな?良いコンセプトだと思うのですが・・・



by masabike | 2015-12-24 17:34 | 建築土木 | Comments(0)
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