雲龍昇天図3

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FUJIFILM X-T1+50~140mm


水曜日に富士フイルムさんのface bookに出した作品の、モノクロのバリエーション。個人的にはここではモノクロが好きでした。稜線の上の1本の木が、小さくはありますが「我はここにあり」と主張しています。ただスマホの画面で見るにはfacebookのカラーが良いかなと思いました

それはスマホは画面が小さいので、ピンポイントの存在や、絶妙なグラデーション、緻密な目線の動きを考慮した構図は理解してもらいずらいからです。基本的に僕の作品は、写真展でのプリントが最優先、つぎに大型モニターでの発表です。スマホやタブレットでの鑑賞は撮影時から考慮していないです


ただ写真は、ほかの絵画などのアートと一つ、大きく異なる点があります。「メディア性」です。以前の映画がそうでした。無声映画~トーキ映画~テレビと移り変わっていきました。そのメディアの変遷にあわして生き残る人消える人が出てきました。写真にしても、1995年ぐらいまでは、発表の仕事の場は、広告か雑誌でした。いわゆる紙媒体中心です。それがマルチメディアになり、CD-ROM,DVD,衛星放送、ネット。写真を見せることができるエリアも広がりました。そして写真の世界に入る窓口も広がりました。以前は写真学校~スタジオマンもしくは先生の弟子入り~独立がほとんどでした。いまやサラリーマン系から転職組も多いです。僕もその一員です。いぜんあるクライアントさんのフォトグラファー広告コンペにでました。その時最終選考に残った5人は全員がサラリーマンから転職組だったそうです。ちなみに代理店さんも超大手、クライアントさんもメジャーでした。それぐらい変化しています。だからフォトグラファーはメディアの特性に合わせて変化しなければならないと思います。

そういえば昔絵画の世界も鉄道の開通普及が、アトリエでの制作から外に行くという大きな変化をもたらせました。変化はいつもそっとやってきます


これからはスマホというのを考慮した撮影&セレクションが必要な時代かもしれません

シンプルでテーマ性がわかりやすい作品、ただそれは最終作品ではなく、自分の本来の大画面や写真展での作品への導入のための第1歩作品と思っていただければと思います。新たな世界への応援よろしくお願いいたします







by masabike | 2015-07-17 08:13 | 日本風景 | Comments(0)
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