5月27日 富士フイルム Xシリーズ facebookより

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【和の「写心」 By Masaaki Aihara

「色の浪」 富山県砺波市
FUJIFILM X-T10 + FUJINON XF35mm/1.4
マクロエクステンションチューブ MCEX-11使用
フィルムシミュレーション Velvia/ビビッド

砺波のチューリップ畑はまさに原色の絵の具が風にのって浪のようにたなびいている。この色の浪飛沫を表現するにはフィルムシミュレーションでVelviaモード以外は不可能だと思う。多くのデジタルカメラ機材の中でフィルム時代に培った経験と、フィルムならではの色が安心してデジタルで使えるのがXシリーズの武器だと思う。特にこの一年半、世界中のいろいろな光と色をX-T1で狙ってきた。多くの場所は過酷な環境だった。だが意外と普段の撮影や広告やエディトリアルの仕事では日常の中で使うことが多い。そのようなときに贅沢にももっと小型なX-T1があればと思ったりした。小さなバッグに入りながらもX-T1と同じ画質ほぼ同じ機能と操作性。無理だと思った...

そんな写真家のわがままな希望にこたえてくれたのがX-T10。小型でありながらX-T1と画質と色も同じなので、X-T1のサブ機としても充分使える。そして今回のチューリップの撮影で便利だったのが、新AF機能「ワイド/トラッキング」。「なんで花の撮影でトラッキングが必要なの?」と思われるかもしれないが、実は花のクローズアップを撮ると、意外と風で花が大きく揺れていて、AFが合わなかったり、MFで撮ったけどかなりずれていたりする。そんな時に今回のワイドト/ラッキングモードを使うとかなり追従してくれる。今回はチューリップに数センチまで近づいた。でも問題なく揺れる花びらをカメラのAFは捉えていた。写真家はフレーミングと光を読むことに集中できる。そして狙い通り撮れたときの喜びは大きい。

Xシリーズは撮影していて、自分としては大きなコンセプトを感じる。「素晴らしい作品を撮るのに集中できるマシン」ということだ。望みどおりの色再現も写真家をレタッチ作業から解放してくれて、デジタルカメラオペレーターから写真家に戻してくれる。小型軽量のシステムも撮影で何日も旅をするとき、フィジカル面の負担を軽減してくれて、ファインダーで作品を狙う、撮ることに集中できる。そして今回の新AFシステムもそうだ。もしあなたが楽しくそして自分気持ちを100%ファインダーに集中して写真が撮りたいなら、X-T10をはじめXシリーズが応えてくれるだろう。最後に思い出をプリントした時に、あなたの心の中に見えたものが現実となりあなたの部屋を、Bookを飾ることだと思う。

《トークショーのお知らせ》
6/6(
)6/7() 東京・渋谷ヒカリエにて相原正明氏トークショーを開催します。ぜひご来場ください。
http://www.tokyocameraclub.com/special/exhibition_2015/











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by masabike | 2015-05-28 10:03 | 日本風景 | Comments(0)
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